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今朝の上毛新聞に、一週間遅れで先日のシンポジウムの記事が載りました。
また、昨日の読売新聞社会面には、「アフィリエイト(成功報酬型広告)」の
危うさが記事となっていました。

シンポジウムでは、「若者はカモだ」「入れ食いの釣り堀だ」と臆面もなく
話す、懸賞詐欺業者のインタビュービデオが流されました。

手口は、懸賞が当たったとメールを送る。名前・住所、趣味などを登録させると、
当たった懸賞は出会い系サイトの無料ポイントであることを知らせる。
必ず、何人かが無料分で利用を始めるので、そのとき、その子の年齢や趣味、
住んでいるところに合いそうな「架空の人物」の返事をメールで次々に送りつける。
子どもが返事を書き続けているうちに、あっという間に無料分は終わるシステムに
なっていて、多額の請求がやってくる。というものでした。

昔、テレクラがはやったころも、「サクラ」のアルバイトがたくさんいて、
摘発された記事を見たことがあります。
でも、インターネットのメールや掲示板のサクラは、摘発することはできません。
なぜなら、この件の業者は、なんと2万人ものサクラを用意しているそうですが、
サクラは実在の人物ではないからです。適当な写真に、若者が好みそうな趣味を
付け加えて、パソコン内に架空に作り出したリストでしかないからです。

だから、若者だけでなく、どんな年齢の男であっても、女であっても、
出会い系サイトであろうと、時には子ども向けのゲームサイトであっても、
登録すれば次々と、その人に「魅力的な相手」からメールが舞い込むことになります。

シンポジウムの発表者の一人、中年に入りかかった女性の実年齢での、子ども向け
ゲームサイトの友だち紹介コーナー体験記がありました。
やはり、次々にメールが来るようになり、分かっていてもはまってしまいそうになる
自分がいたと紹介していました。

子どもはもちろん、どんな利用者でもカモにしようとする悪徳業者の商売の場として、
ネットは非常に都合のいい場所になっているようです。