あなたにとって良い会社とは、どんな会社ですか?
 絶対に入社できるとしたら、
 どんな会社が良いですか?

 大企業ですか?
 それとも有名な一流企業ですか?

 あなたは、どんな基準で良い会社を選びましたか?
 そもそも「良い会社」とは、
 どんな会社のことでしょうか?
 前回、モチベーション進化論で取り上げた
 都心の弁当戦争に君臨する「玉子屋」。
 その2代目社長 菅原 勇一郎さんは、
 最初は銀行に就職されたそうです。
 そんな勇一郎さんですが、子どもの頃は、
 家が弁当屋ということに劣等感を抱いていたそうです。

 そういうこともあり、大学を卒業し銀行に入社。
 営業成績も好調でまさにエリートだったそうです。
 しかし、銀行で様々な企業を回る中で
 ある疑問が芽生えたそうです。

 それは・・・
 一流企業と呼ばれる会社の社員が楽しそうに仕事をしていない。
 また、大企業でも財務状況は、それほど良くないところも多い。
 そんな中で、小さくても社員がイキイキ働いている会社がある。
 

 今まで考えていた「良い会社」の定義がいっきに崩れ、
 銀行を辞めて実家の弁当屋を継ぐことを
 決意したんだそうです。
 私たちは、小さな頃から大きな会社が良い会社だ!
 一流企業が良い会社だ!と教えられてきました。
 だから、そんな会社が「良い会社」だと
 思っている人も多いと思います。

 でも、会社は大きいからといって、
 経営が安定しているとは限りません。
 大企業が倒産したり会社更生法が
 適用されたりする例をみればわかります。
 会社が大きければ、それに比例して固定費も増えます。
 会社だって適正サイズというものがあるはずです。
 それは業種や地域によっても変わってくると思います。
 適正サイズを超えてしまった企業は、
 景気が良いときは、まだ問題ありませんが、
 景気が悪くなると、固定費が大きいために
 リストラしなければ会社を維持できません。
 そういう会社を本当に良い会社と言えるでしょうか?
 良い会社って、意外と身近にあるのかもしれませんね。