4月に、大家さんから、入居者募集の仕事の依頼を受けて、物件を見て、トキメイてしまったものの、
私は、すぐに、自分が借りるなんて、想像できなかったのですよ
だから、必死で、理想の入居者について、考え続けた。
「どんな人が借りるんだろうー? どんな人が住むんだろうー?」
民泊利用で計算すると、利益が薄くて、やる意味がなかった。
シェアハウスで計算しても、部屋数に対して、家賃が高くて、バランスが悪かった。
考えれば考えるほど、お客様像が浮かばなかった・・
募集コンセプトが決まらないと、募集しても意味がない。
漠然と募集をすると、変なお客様がついてしまうし、値切られる。
釣りをする時は、餌を吟味して、投げる方向や、餌を置く位置を見定めるもの。
餌を投げる前に、釣りたい魚を選ぶ必要があるのと同じで、入居者も、まずは、こちらが選ばなければならない。
それなのに、今回の仕事だけは、どうしても、お客様が、見えなかった・・。
「どうせ、内装リフォーム工事中だし、ゆっくり考えよう・・。」って、思っていたら、ゴールデンウイークになってしまった。
女友達の不動産屋とランチした時に、図面を見てもらった。
友達の目がキラッと光った。
「内覧したい!」
早速、見に行くと、友達が意外な事を言った。
「この物件、店舗でも使えるよねー! えこさんやったら」
「ええっ!私が?」
その瞬間、私は、自分の感情に気づいてしまった
(そうなの!私、やりたいの!ここを借りたいの!)
でも、同時に、こう思った。
(今の私には、早いよ。ダメだよ。怖いよ。)
私の心は、渦潮の中にいるみたいに、ぐるぐる迷いまくった。
2019年のゴールデンウイークは、御代替(みよがわり)で、祝賀ムード一色だった。
私は、生まれて初めて、一般参賀に参加した。
早朝から並んだら、一番早いチームに入れて、偶然に取材を受けて、新聞に名前が掲載された。
日本の素晴らしい文化に、たくさん触れて、そして、日本の大切な文化が、少しずつ、失われている事も感じた。
ゴールデンウィークの最終日、物件を、一緒に住んでいるゆうかちゃんに見てもらった。
「わあ、こんなにいい物件だったんだー!ここで、笑顔が、たくさん生まれる気がする!」
ゆうかちゃんは、前世が天使なので、発言が、天使ワールドだ。
天使に背中を押されたような気がして、私は、心が決まった。
でもでも、やると決めると、逆に、不安も大きくなるもので
とうとう、私は、ファイナルアンサーに頼る事にした。
宇宙の神様(と、私が呼んでいる存在)に、交信して、聞いてみた。
「私、どうしたらいいですか?」
すると、答えは、、
『やりなさい!やりなさい!』と、かなりの勢いで、前向きな回答だった
いつも、何を聞いても、『あなたがやりたいようにやりなさい。』って回答されるので、ファイナルアンサーにしているのに
珍しく、まともな回答をされて、ビックリしながらも、私は、ようやく、物件を借りる決断ができたのだった。