描きたいけど描けなかった私が、「あなたの絵が好きです」といわれるようになった、一日30分から始める異色の絵画教室

描きたいけど描けなかった私が、「あなたの絵が好きです」といわれるようになった、一日30分から始める異色の絵画教室

今から絵画を始める方や、もう一度基礎から学び直したい方のための絵画教室です。
道具の使い方から、絵の具の扱いを通して、新鮮なものの見方や世界観を学び、絵画の持つ精神作用を実感し、仕上がった時の比類なき感激を味わってください。

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こんにちは!

『異色の絵画教室』の放浪画家です。


前回に続き、感覚的な世界で、認識を必要とする
色の世界の話です。

頭の片隅にでも置いておいてください。
今は意味すら分からなくても、
今のうちに知ることによって、
きっと役に立つときがきます。


例えば、今回得た知識をフル活用することで、
あなたが描きたかったものが、
いちいち説明しなくても、見る人に解ってもらえる
そういう絵が描けるようになります。




早速ですが、色彩の組み合わせには、
いくつかの注意するべき点があります。


思い通りの色が出せない、
発色が悪くなってしまう
といった場合、
必ず原因があります。

原因を探りながら、
一つずつ覚えておいた方が良い
色彩に関するルールみたいなものを紹介します。


「混色」には、発色の良い組み合わせと、
そうでない組み合わせがあります。

同じ赤と青でも、混ぜた時に
鮮やかな紫になるものと、
くもった紫になるものとがあります。

例えば、
カドミウムレッドや、セルリアンブルーは、
紫の補色の黄色味が含まれていることにより、
暗い紫になりますが、

紫寄りの赤と青例えば
キナクリドンマゼンダバジターブルーを混ぜてみると、
鮮やかな紫になります。

色相環を見ることにより原因がつかめる例の一つです。


暗いトーンのことをダルトーン
鮮やかなトーンのことをビビッドトーンと呼びますが、

ダルトーンビビットトーン


明度や彩度をそろえること
「トーンを合わせる」といい、

トーン

ダルトーンどうしビビットトーンどうし
組み合わせることで美しく見せるができます。


また、どんな色でも、2色並べてぬると、
どちらかが手前に見えたりします。
これも明度彩度調整することで、
合わせることができます。

この調整のことを「バルールを合わせる」といいます。

例えば、
赤は膨張色で手前に飛び出してきますし、
逆に青は後ろに引いていきます。

遠くにあるはずの赤を手前に出さないようにするには、
彩度と明度を落とす必要があります。
また、手前に有るはずの青をちゃんと手前に見せるには
明度と彩度を上げることが必要になります。

見えている色よりも鮮やかにしたり鈍くしたり、
明るくしたり暗くしたりすることで、
透視遠近法との整合性をとる必要があるわけです。

片目をつぶってチェックすることによって、
調整しやすくなります。


発色は、ぬり方でも違いがでます。

同じ色でも、絵の具の厚みによって、
つまり、厚ぬりか、薄ぬりかで、
まるで発色が変わります。


もうひとつ、
「グレーズ」と呼ばれる重色と、混色の違いも見逃せません。

グレーズとは、薄い透明な絵具層をぬり重ねる技法です。

例えば、
黄みの赤、バーミリオンの上に
青みの赤であるクリムソンレーキの透明な層を重ねることで、
深みのある赤が表現できます。

黄色の上に透明な青で、深い緑ができます。

同じ色の2色でも、グレーズすることで、
混色より深みを感じさせるものになります。


このように、色が人に与える感覚は、
色彩の不思議や、絵の具の特徴を活かして、
キャンバスの上で、探求していくに値する
楽しみすらもたらせてくれます。

早速試してみましょうね。


次回は、いよいよ油絵具のぬり方です。



こんにちは!

『異色の絵画教室』の放浪画家です。


いよいよ感覚的な世界に入っていきます。


あなたがどの程度、
「色」というものに対し、感覚知識認識があるか、
これはとても大切なことなので、書いておきます。

ここに書かれていることを
頭の隅にでも置いておくことで、

目に見えている色の再現のために必要な、
混色による色の
「足し算」や「引き算」の
役に立つでしょう。



こう言ってはなんですが、
「色」の問題については、現代においても
まだまだ謎が多く、解明されていないことも多いので、

子供の頃に
「顔は肌色をぬるのよ」
とか言っていたような先生の評価は
気にしないようにしましょう。

なぜなら、人間の体内には、
眼に見えるすべての色相を
見つけることが出来るのですから、
「肌色」を作るのはとっても難しいのですから!


それはさておき、
まず、「三原色」という言葉をよく耳にしますが。
では「原色」とは何でしょう?

原色とは、混合することであらゆる種類の色を生み出せる、
互いに独立な色の組み合わせのことを言います。

互いに独立な色とは、たとえば原色が三つの場合、
二つを混ぜても残る三つ目の色を作ることができない
という意味です。



人の眼においては、
原色は三つの色の組み合わせであることが多いのです。

たとえばテレビモニターや照明などで、
異なる色の光を重ねて新たな色を作る加法混合
の三原色は、
通常、赤・緑・青
の三色です。

また、絵の具
を混ぜたりカラー印刷で色インクを
併置するときに行われる減法混合
の場合の三原色は、


シアン・マゼンタ・イエローの三色です。

三原色1

このリングは、見たことがあると思います。

色相環1

色の違いは、人間の眼で受信できる電磁波の
周波数の違いだということが分かっています。


虹を想像して考えてください。

人間の目で見ることが出来る「可視光」の中では
赤が周波数が一番低く、
それより低い「赤外線」は一般的には見えません。

逆に、紫が一番周波数が高く、

「紫外線」も見えないものだとされています。


単純化して、原色どうしを混ぜることでできる
「二次色」をいれた
6色で現すと、下図になります。

色相環0
この輪の反対に位置する色(例えば「黄」に対する「紫」)を、
反対色、もしくは「補色」といいます。

厳密にいうと、6色では違和感がありますので、
12色の方がより参考になると思います。

色相環2

この、補色の関係にある色どうしを混ぜていくことで、
何とも言えないグレーを作り出すことができ、それを使って
影や、陰の中の光、反射などを表現することにより、
光の中の色を、もっと美しい色に表現できたりします。


色の「足し算」というのは、
黄色を混ぜていくことで、オレンジを作ることです。

では、オレンジが黄色すぎると思うとき、
何色を加えると希望の色になるのでしょう?

ここに、オレンジの補色であるを少しずつ加えると、
だんだん茶色に近づいていきます。

もっと加えると、グレーになります。


12色の色相環を参考に補色を使うことによって、
「作れない色はなくなる」
と言って過言ではないと思います。

これは、感覚だけではできないことですので、
補色の関係は覚えておいた方が良いでしょう。

ではすぐに、パレットの上で、試してみてください。
いろんな色の組み合わせを経験して、
自分にしかわからない色を作り出してみてください。


次回は、色の組み合わせや、混色について考えます。


こんにちは!

『異色の絵画教室』の放浪画家です。


ここらでちょっと、ティータイムといきましょう。


ここまで、一揃い、道具の説明をしてきました。

初めて油絵を描こうかと思っているあなたが、
基本セットを手に入れて、何もわからないまま
思い通りにならないからと、投げ出してしまわないために、
最低限知っておいた方が良いと思うことを書いてきました。

使い方については、あまり書いていません。

例えば筆の持ち方とかにぎり方とか、
わざと、書いていません。


なぜなら、
使っていくうちに、自分で工夫して、
必然的な持ち方や、にぎり方になり、
その道具が、あなたの一部になります
から。

もともと筆は、指の代わりに発明されたのだと
お話しましたよね。
つまりはそういうことです。
お箸の持ち方がヘンで、親のしつけが悪いとかそういうのとは違いますから)




それでは、有ったら便利な道具を紹介します。

これを知ることで、
「どうしよう…」
というようなことが起こったとき
案外簡単にクリアできるようになります。


・スクレーバー

スクレーバー

荒れた画面を削り、絵の具をのせやすくするときなどに使います。
画面上の固まった絵の具をけずることで、
下地の色が現れ、面白い効果を生むことがあります。

※ガシガシと力まかせにやると、
キャンバスに傷がつきますので気を付けてください




・ピンセット

ピンセット

画面に筆のけが残ってしまったときに、
先端が針のようにとがったピンセットが必要です。
毛が残ったまま固まってしまうと、
ぬり重ねるたびに毛の形が目立ってしまい、じゃまになります。



・カラーシェイバー

カラーシェイバー

画面の絵の具を細かくぬぐい取ることで、
細かいところの表現に便利に使えます。
シリコンゴムでできています。



・ローラーなど

ローラー

広い面積の絵肌を作るときにスポンジローラーを使うと
偶然性を活かした面白い効果が期待できます。

スポンジローラーだけを使って、
富士山を描くのをテレビで見たことがありますが、
感動的でした。

あれは油彩画ではなかったと思いますが、
何を使おうと、良いものは良い!!

求める感覚的なモノを実現するためには、
「何でもアリ」が出来てしまうのが油彩画なんです。


・腕枕(ワンチン)

腕枕2腕枕

腕枕3

細部を描きこむ際に、手元を安定させるために使います。
画面に小指を立てて描くより便利です。
百円均一のお店で売ってある
1cmの角材でも代用できます。


他にも固まったチューブのふたを開けるのに
プライヤーみたいなものが有ると便利ですし、

指紋や爪の隙間に入り込んだ絵の具を落とすのに、
整備工場の人たちが使っているような
強力なクリーナーはあった方が良いかと思います。


ますます「道具が多すぎる」と思っていませんか?

「道具が多すぎる」と考えるより、
目の前にある障害をいかにクリアするかの
解決法の一つでしかありませんから、

道具の数ほど障害があるのかもしれませんが、
代用、兼用できるものもありますし、

全ては自分が納得のいく作品を制作していくうえで
あなたに都合の良いアイテムだと思えばいいだけです。


必要だと思ったら、即手元に用意しておきましょう。


次回からは、感覚的な知識の話に入っていきます。



こんにちは!

『異色の絵画教室』
の放浪画家です。


今回は、水彩画でいうと画用紙にあたる
キャンバスについて、

知っておいた方が良いことを書きますね。

これを知っておけば、後々
例えば、絵を保管するのに

キャンバス(画布)を木枠から外したり
その木枠を使って新しいキャンバスを作ったり

そういうことが出来るようになるのですが、

そこに、ちょこっとした理屈があったりするわけです。

キャンバスを自分で張ることを知らないでいると

アトリエが過去に描いた絵で
いっぱいになってしまい、片付きません。

なによりも、
オリジナルのキャンバスを試すチャンスを失います


さて、先ずは知識から。

キャンバスのサイズというのは
つまりは木枠の長辺と短辺のサイズのことです。

油彩用のキャンバスには4通りの比率があります。
(Figure)  :「人型」の意味で、人物画に向く
(Paysage):「風景」の意味で、風景画に向く
(Marine) :「海」の意味で、海景を描くのに向く
(Square) :「正方形」の意味で、長辺の長さによる正方形

もう一つ、日本独自のサイズ
SM(thumbhole)サムホールと読みます

親指を入れる穴の開いた、
小型の絵の具箱に入る板のサイズで

1号と2号の間に位置します

号数
というのは、長辺の長さを基準に
0号:180㎜から始まり、1号、2号、3号、4号、5号と続き、

6号:410
8号:455
10号:530

なぜだか数字が飛びます。
その次は

12号
で、15号20号・・・となります。

サイズ
は、

S6号なら410mm×410mmの正方形ですが、
F6号になると410mm×318mm、
P6号では410mm×273mm、
M6号では410mm×242mm

とだんだん細くなっていくわけです。

日本
のサイズとフランスのサイズは
だいぶ違うサイズになっています。

サイズ表

理由は、昔フランスサイズを輸入した頃は、
日本は尺貫法だったのですが、

メートル法に修正する時点で
小数点以下を切り捨てたのです。

その上、合理的な日本の規格は、
例えば8号の長辺10号の短辺など、

長さの近いものは同じ寸法
になっています。

そうすることによって、
キャンバス木枠の合理化がなされ、
結果、
縦横の比率も号数によってかなり違い
F,P,Mといった型の根拠も薄れてしまったわけです。

ですが、あまり気にすることではありません。
好きに木枠の縦横を選んで、
描きたいものを描くための基準にすぎません。

世の中で一番美しいバランスとされる
黄金比をMサイズに、白銀比をPサイズに、

という理想もあった・・・かも・・・なのですが、

Mサイズ半分にしたサイズが
スタンダードサイズであることを考えると、

黄金比も比率の根拠もあったものじゃありませんから。

黄金比と白銀比を使った、理想のキャンバス・・・?

黄金比1



木枠のサイズの成り立ちをかじったら、
次は、キャンバスを張ってみましょう。


まず、木枠を組み立てます

必要な道具としては左から、
木槌、金づち、張り器、タックス(専用釘)

張りキャン用具
木枠を組むのに使うのは木槌ですが、
必ず、木枠を直接たたかずに、
かまぼこ板などで、あて木をして
できるだけ木枠を傷つけないようにしましょう。

組み方組み方1木枠



次にキャンバス(画布)を切ります

張り方1張り方1-1

キャンバス(画布)を裏返しに広げ、木枠をのせ
張りしろを3~4㎝とり、必ず鉛筆で線を引き
鉛筆の線に沿って画布を切ります。

画布を買う時の参考の表

生地幅

専用の釘(タックス)を使って

タックス張り器

四辺の中央からキャンバス張り器でしっかりつかみ、
張り方3張り方2

四隅にのばすように張っていくのが基本です。

張り方4張り方5

中央から端の方へしわを伸ばすように張っていきます。
くぎを打つ順番は、一般的には下図のようになりますが、
○○式という風に、
自分の気に入ったやり方を探すのも良いでしょう

張り方9張り方7

角のしまつは特に丁寧にした方が良いです。
張り方10張り方11

張り方12




どうでしたか?

「むずかしそう」・・・ですか?
そうですよね。

やったことがないことは、何でも「むずかしそう」なんです。

初めての時は、四苦八苦するするものです。

その分愛着もわきます。


でも、作品が増えてしまって、
「ちょっとどこかにしまいたいなぁ」
と思ったら、いい方法があります。

くぎ抜きを使って、

くぎ抜き

木枠から描かれた絵をはずして、
絵が描いてある方を外側にして丸めて保管します。

完全に乾いてからすることと、
絵を内側にまかないこと。
後でひろげるときにひび割れして、
絵の具が取れちゃいます。


そうしてロール巻きにして保管すれば、
けっこう片付くものです。

何ごともやってみると
そうむずかしいものでもありませんし、
なにより楽しいですよ!

好きなことをやるのだから、
楽しまなければ損です!!


次回は、その他のあったら便利なグッズを紹介します。


こんにちは!

『異色の絵画教室』の放浪画家です。

今回は、「イーゼルについて」と銘うちましたが
ただ単にイーゼルの説明ではありません。

イーゼルが変わるということは、
描く場所が変わる、若しくは、
作品の規模が変わるということを意味していることが
これを読むことで解るはずです。


キャンバスを支えるものですから、
適材適所、ちゃんとした据え方をしないと、
必要もないことで気を散らす羽目になってしまいます。



イーゼルというのは、ご存じのとおり
キャンパスを立てて支える三脚です。
キャンバスのサイズや見る位置によって、
高さなどの調整をして使いますが、

『屋外用』『室内用』などいくつかの種類がありますので、
イーゼルの選択と一緒に、付随する制作用具を見ていきましょう



『屋外用制作用具』

屋外での制作には、筆や画用液、絵の具など、
最小限に吟味したものを選び、
できるだけひとつにまとめるために
ホームセンターで用具入れを物色するのも良いでしょう。

携帯する画材をチェックしてみましょう。

キャンバスに鉛筆や木炭で下書きをする場合は、
彩色の前に定着させるフィキサチーフが必要です。

フィキサチーフ
鉛筆や木炭で絵の具が汚れないように
余分な木炭は払落し、定着させる必要があります。

クロッキー帳にエスキースをとる場合は、

パステル

パステルコンテを、もしくは鉛筆の芯をブロック状に固めた

グラファイト

グラファイトがおススメです。

※エスキースとは、対象物の特徴を頭に入れ、
どこをメインにするのかを考えるための『覚書』です

エスキース


・筆(数本)
・ペインティングナイフ
・油壺

油壷油壷セット

・携帯容器入りブラシクリーナー
・ウエス(ボロ布)
・ティッシュペーパー

・パレット(紙パレットが便利です)

紙パレット

・折りたたみ式屋外イーゼル

屋外用2屋外1

・折りたたみイス

イス

・まとめて運べるキャリアー(あると便利です)
・キャンバス(同じサイズのものをもう一枚用意しておき)
・キャンバスクリップ(4個)ではさみ、

クリップ

・肩掛けひも付きのカルトンバッグに入れて運びます。

その他、帽子長袖の上着雨具虫よけスプレー
準備した方が良いでしょう。

準備といえば、写生場所の下見や、交通の便などの下調べ、

それと、

真っ白のキャンバスは、屋外では描きずらいこともありますので、
中間色で下地ぬりをして乾かして用意しておくと、
制作時間の短縮になります。

カメラの三脚のストーンバッグは三脚が安定し
風のある日に役立ちます。

ストーンバッグ


他にも個人的に必要と思うものは有ると思いますが、
基本、油絵の画材や用具は重いので、
手荷物はできるだけ身軽にしましょう。


『室内制作用具』
屋外用折りたたみイーゼルは室内でも使えますが、
簡易イーゼルの方が
室内では安定して使いやすいです。

簡易イーゼル2

立って描くタイプと、座って描くタイプがあり、
メーカーによってちょっとずつ違いますので、
実際に画材屋さんで見比べることをおススメします。

また、大きめの作品を描くときに必要となるのが
H型イーゼルです。

H型イーゼル

高額なものには、電動式のものも有ります。

絵の具や筆などは、使い勝手や好みで、
どんどん増えていくことになりがちですので、
使いやすいように自分なりに工夫してください。

整理棚1整理棚2

右側のキャビネットなどは、かなり魅力的ですが、
左側のようなワゴンで、お金をかけなくてもオシャレに片付くし、
キャビネットを自分で作るのも楽しいですよ。

空き缶を筆立てにしたり、

筆立て1

絵の具をお菓子の空き缶に入れてみたり

空き缶1

自分なりの、アトリエ作りはアイディア次第で、
個性的な空間になる
わけです。


先ずは、どういう絵を描きたいのか、
どこで描きたいのか、
頭の中にあるものを、クロッキー帳に
描きだしてみましょう。


次回は、キャンバスの張り方を紹介します。

こんにちは!

『異色の絵画教室』の放浪画家です。


今回は、筆などについてなのですが、

筆はもともと指の代わりとして発明されたもの
だということです。

つまり、指も表現していく道具なんですね。

油絵で使う筆は、
基本固い豚毛を使って絵の具の量感を活かしていきます。

そのためには、
油絵の具の特徴と
筆や刷毛、ペインティングナイフの
特徴とを知っておく必要があります。


特徴を知ることによって、
あなたが表現したいものに必要な
適材適所の
道具が判るようになります。



『油彩画の筆』
丸筆(中、豚毛)

丸筆

線を引くのに向いています
描き始めのあたりをつける時に使いやすいものです

平筆(大、豚毛)

平筆5

画面の絵の具に厚みをもたせるぬりに使います

平筆(小、タヌキなど)

平筆タヌキ

描画の後半に、細やかに、
かつ厚めに絵の具をのせるのに向いています

ファン

ファン

ぼかし筆と呼ばれる油彩特有の道具で、
主に肌や雲、水に反射する光など
細やかなを表現するときにぼかし技として使います
※この筆に関しては、特に、掃除の際、石鹸で丁寧に洗い、
油分を落としてください

セーブル

セーブル2

細密な部分の仕上げなどに使います
この筆の特徴を充分に発揮するために
毛の根元までよく洗って手入れしてください

『刷毛』

油彩画には、
こうしなければならないという描き方は
ありません


ですが、使う道具によってモチーフを見る感覚が違ってきます

丸筆であたりをつけた後は、
モチーフ全体を見るために大きめの刷毛を使って
気持ちよく、キャンバスに絵の具をすり込んでいきます

描き始めは堅めの豚毛で
そしてしだいにやわらかい刷毛に替えます

刷毛3

毛や草などは、刷毛の腹で
画面をたたくようにして質感を出します

やわらかい刷毛は空刷毛(カラバケ)として、
ぼかしにも使います

『ペインティングナイフ』

ナイフ1

パレット上で大量に絵の具を混ぜる時に使いますが、
ナイフでしか出せない表現にも使います
細やかな描写には向きませんが、
ボリュームのある油彩ならではの道具です


このように、筆や刷毛、ナイフの特徴を知ることで、
色んな表現のしかたをすることができますので、
描いていきながら、画材屋さんに行っては想像を膨らませて

「次はこれを使ってみよう」と

道具を物色するのも楽しみのひとつにしたらどうでしょう。


次回は、イーゼルについて書いてみようと思います。


こんにちは!

『異色の絵画教室』の放浪画家です。


「基本セット」はそろいましたか?

基本セット4


今回は、その道具の中で、

『油絵の具と、オイル』について

知っておいた方がいい、基本知識を書きますね。

これを知ることによって、
水彩画との根本的な違いが分かり、
やった方が良いことと、やってはいけないことの
基本的な知識を身に付けることになります。


もしあなたが、絵の具やオイルのことを
よく知らないまま使っていたとしたら、

これを知ることで、
乾燥を遅らせたり、早めたり、
光沢のある仕上がり
にすることが
できるようになります。

知らないままだと、
なぜだか、乾いたときに色がくすんだり
色が沈んでしまったり
後からひび割れの原因になったり、

下手すると、ゴミ箱から発火したり、
ちょっと怖いことになるかも知れません。


先ず、『油絵の具』何からできているのか?です。

簡単に言うと、
『顔料』と呼ばれる鉱物などを砕いた色のもとを
『展色剤』と呼ばれる乾性油で練られているもので、

『展色剤』は、『顔料』と『支持体』(キャンバス等)を
つないで固める接着剤の役目をしているのです。

チューブ

チューブから絞られた絵の具は、
ポピーオイルという乾性油で練られていて、
空気中の酸素と結びついて表面から乾いていきます。

つまり、酸化重合を起こして固まるので、
冬場は気温が低いため化学反応が遅く
絵の具が乾きにくくなります。

※重ねぬりをする場合、
上にのせた絵の具の油分を下の絵の具が吸収して固まりますので、
上にのせる絵の具は乾性油を多めにして濃くしていくようにします。



次にオイル(画用液)です。

『基本の溶き油』

『乾性油』(展色剤)

リンシードポピー

リンシードオイル(あまに油)
ポピーオイル(けし油)
空気にふれることにより、ゆっくり固まります。

『揮発性油』(溶剤)

テレピンペトロール

テレピン(松やにを蒸留)
ぺトロール(石油から精製)
乾性油をゆるめ、揮発してなくなります。
※水彩絵の具の水にあたります

絵皿に出す溶き油の成分バランスは、
描き始めから仕上げまで徐々に変えていくようにします。

描き始めは、キャンバスに絵の具がよく着くように
揮発性油でゆるめ、
光沢が失われないように乾性油を徐々に増やしていきます。

ペインティングオイル

ペインティング2

初心者は、ペインティングオイルという
乾性油と揮発性油、樹脂をバランスよく配合した
『調合油』をベースに制作すると便利です。

描き出しはテレピンを加え、
あとはペインティングオイルだけで描き進め、
仕上がりに近くなるとリンシードを少し加えると良いでしょう。



『乾燥を遅らせる画用液』
ラベンダーオイル

ラベンダー

溶き油に少し加えると、絵の具の臭いをやわらげます。
ゆるやかに蒸発しますので、ぼかし技法に使います。
※入れすぎ注意

『乾燥を早める画用液』
シッカチーフ

シッカチーフ2

酸化促進の触媒です。
早く乾燥させますが、入れすぎると逆効果になります。
※入れすぎ注意

この液をふき取った布などをそのまま捨てると、
プラスティックのごみ箱が熱で溶けたり、
発火したりすることもあります。
必ず水で濡らして捨ててください。

速乾性ペインティングオイル

速乾性ペイン

植物油となじみのよいアルキド樹脂が配合されています。
乾燥が非常に早く、乾性油に混ぜると速乾絵の具になります。
シッカチーフと比べ、混入量に上限がありません。

速乾メディウム

メディウム

アルキド樹脂と体質顔料を含みます。
絵の具と混ぜやすく、盛り上げ効果にすぐれ、
ひび割れもしません。
が、若干色彩が沈みます



『その他の画用液』

パンドル

パンドル

ダンマル樹脂をテレピンで溶いたものです。
絵の具につやを与えます。
※光沢をだし、固着をよくする画用液です。


ベネチアンテレピン

ベネチアン

松やにです。
乾燥がやや遅く光沢にすぐれ、ぼかしに役立ちます。
※光沢をだし、固着をよくする画用液です。


ルツーセ

ルツーセ

絵の具には混ぜません。
ダンマル樹脂を薄く溶いたもので、
霧吹きで吹くか、スプレー缶もあります。

暗めの絵の具は、乾燥が進むと油分も少なくなり、
白っぽくなりますので、
加筆する際、濡れ色を合わせるために使います。


仕上げ用ニス

仕上げニス2

本来油彩画は、ガラスの入った額には入れず、
表面にニスをかけて保護します。
作品が良く乾いてからキャンバスを寝かせて、
大きめの刷毛で塗ります。
※この上から加筆はできません。
加筆する場合は、テレピンで洗い落とします。


画面保護用ニス

ニススプレー

仕上げ用ニスをスプレー式にしたものです。
割高ですが、小品に使うのには便利です。
※この上から加筆はできません。
加筆する場合は、テレピンで洗い落とします。


油彩画面用コート

コート

描きたての画面に吹きかけて被膜を作ります。
他のものに絵の具が付かず、
キャンバスの持ち運び時に便利です。
そのまま上から加筆できます。

ストリッパー

ストリッパー

固まってしまった油絵の具を分解します。
皮膚に触れただけでも痛く、危険なため、
必ずゴム手袋を着用して使います
※市販のパレットに使うと、ニスまではがしてしまうので要注意です。


画材屋さんやカタログを見て、
好みの絵肌を得るために試しながら探すのも楽しみのひとつです。
◎印のものは、基本セットのほかにもいずれ必要になるものだと思います。

知って損することは何一つありませんから、
道具が多すぎて覚えるのが大変だとか考えないようにしましょうね。

それよりも、今すぐ画材屋さんに行って
ここに書かれているものを、確認したり、
チェックしておくことをおススメします。

知識だけで、実行しなければ、絵は描きあがりません。


次回は、筆、刷毛、ペインティングナイフについて説明します。

初めまして、

『放浪画家』と申します。

今日から
『異色の絵画教室』という
油絵講座ブログをはじめましたので
よろしくお願いします。



なぜ、油絵なのかというと、
油絵の具の特性をいかして、
納得がいくまで描きなおしたり、
ぬり直しができるからです。

もう一つは、
過去にほめられ放題だった人でも油絵を始めた途端、
それは初心者と同じ
水彩画とは、全く違うものだからなのです。


過去に、自分の描いた絵を見て、友人とかに
「下手だな」
とか言われて、
「絵を描くこと自体がトラウマになった」
という人は、多いと思いますよ。


でも、絵を描くことは好きで、
できれば、もう一度気持ち良く描いて
完成した時の満足感を味わいたいなぁ
とか、

「いい絵だね~」と言われたい

そういう人のためにこのブログを始めましたので、
ゆっくりでいいですから
一からついてきてくださいね。



先ずは、油彩画の基本セットをそろえましょう。
基本のセットをそろえることによって、
油絵を描くのに必要最低限の物がそろいます。

基本セット2


水彩画を描くときにも絵具や水入れをそろえましたよね。
油絵を描くには、それ専用の道具があります。

似たようなもので代用できる物もありますが、
使う絵の具が違うということは、
絵の具を溶くのも、水では無理なのです。

筆も、水彩画用のでやってみると、
先ず使いにくく、毛が抜けたりして、
余計な手間がかかるようになってしまいます。


1.油絵の具

絵の具2

はじめは12色セットが良いと思います
(メーカーはどこでもかまいません)
徐々に描くのに必要になったりしたときに買い足して
自分の好みの絵の具セットにしていきましょう

2.パレット

パレット2パレット3

色々ありますが、
折りたためるタイプでも良いと思います
紙のパレットは、便利ですが、
それをメインにするのはおススメできません


3.筆、刷毛、ペインティングナイフ

筆(豚毛)    丸筆・中を1本、  平筆・大、小各1本ずつ

丸筆3平筆4

刷毛(ハケ)(豚毛)  大、中、各1本ずつ

刷毛3


ペインティングナイフ ちょっと大きめのものを1本

ナイフ2



4.画用液
ペインティングオイルテレピン

ペインティング2テレピン

はじめのうちは、この2本で充分です
絵の具と混ぜて使い、濃さ粘度を調整します


5.絵皿

絵皿絵皿2

数枚、画用液を入れて使います
油壺は屋外用に便利ですが、室内では白い小皿を使います
毎回新しい画用液を使います


6.ブラシクリーナー筆洗器

クリーナー2

筆洗器2筆洗器3

筆洗器にブラシクリーナーを入れ、
描く途中で、筆を洗うときに使います
筆洗器は定期的にきれいに掃除をしながら使います


7.キャンバス

キャンバス1

乳白色の下地ぬりがほどこされた麻布
木枠に張ったものです
初心者は、6~10号のものが良いと思います


8.イーゼル

簡易1屋外1

キャンバスを立てて支える三脚です
室内用の簡易イーゼルが安定して使いやすいですが、
20号以下なら、屋外用のものでも充分使えます


9.ウエス

ウエス

描画や筆の油や絵の具をぬぐうときに使うぼろ布のことです
木綿のTシャツの古着などを使いやすいサイズに切って
いろんな場面で使います

描いている途中で筆を洗うときは、
このウエスで、絵の具をふき取ってから
洗筆器で洗うようにした方が良いです


10.作業着

作業着

エプロンや、専用の割烹着のようなスモック
服が汚れることを気にせずに作業ができるように
専用のものを決めて用意します


いい結果を出すためには、
正しい知識と素直な行動力が必要だと言われます。

もしあなたが「基本セット」」を持っていないなら
今すぐそろえた方が良いと思います。

以上のものがそろったら、次は、その使い方の説明をしますね。