男子バレーボールワールドカップ2019編
第4弾は・・・!?
柳田選手のサーブ仕上げました!
ぃえええええええええぃっ!!!
6カットも描いたから、2回に分けさせていただきますたのね。
柳田選手については前回お話ししたので、さっそくアメリカ戦の解説からいきまっしょい!
【アメリカ戦】
スタメンを全て入れ替えて、いわゆるレギュラーを一切出さなかったアメリカ戦。
日本の世界ランキングは11位。
出場12か国の中で、メダルを取ろうと考えた時に、勝つべき相手から、確実に勝つ
という事を重視した首脳陣の判断によって、アメリカ戦を捨てて、アルゼンチン戦にかけたっていう戦略だったのね。
お金を払って、アメリカ戦を観に行ったお客さんは、そらもうハラワタ煮えくり返った起用だっただろうけど。
かくいう鳳頼マンも、最初は
「石川出せ!」
と文句を言っていたんだけど・・・(^-^;)
2セット目になっても石川選手を出さなかったので、アメリカ戦を捨てた事が決定的だなと思ったのよね。
これは賛否のある作戦なんだけど。
スポーツって、本質的にはエンターテイメントなんよね。
お客さんあって、初めて成り立っているんだもん。
だけど、今大会の男子バレーの目標は
「メダルの獲得」
弱者の日本が、メダルを獲るために、非難を覚悟で取った作戦なのよね。
その為には、「アメリカ戦を捨てる。」っていう作戦も、鳳頼マンは有りだと思います。
目的は「メダルを獲得する事」であって、
「毎試合全力でプレーする事」ではないから。
「全力でぶつかって良い試合をしました。」
と、メダルを獲れずに言うのは、学生の部活動まで。
たぶん、学生だって
「勝たなければ意味がない」
って言ってると思うよ。
プロが目指すものは、あくまで目的達成であって欲しいのよね。
そして、スポーツを愛する人たちは、そういう戦略的な事も理解した上で、応援してあげて欲しいなって思います。
そういうシビアな部分が、スポーツの、ノンフィクションの良い所だと思うので。
まぁ、ここは賛否の別れる所だから、あんまり言っても仕方がないけれど。
でも、昨日のアルゼンチン戦を見る限り、主力のパフォーマンスが100%発揮出来ない状態で、勝てる相手では無かったよね。
だから、戦略は間違っていなかったかなって思ったよね。
最終的にメダルを獲得して、アメリカ戦のジャッジが正しかった事を、証明して欲しいよね。
【アルゼンチン戦】
そして、アルゼンチン戦!
まず言いたいのは、選手の起用について。
アメリカ戦で、良いパフォーマンスを見せた、16高橋健太郎選手をスタメンで起用し、大竹選手を2枚代え要因として起用した事だよね。
2人とも、アメリカ戦が初出場だったのだけど、大事なアルゼンチン戦で起用してもらえたのは、嬉しかったと思うのね。
選手起用でやってはいけない事の一つに
「レギュラーと補欠を明確に分ける」
っていう事がある。
「こいつは補欠だな」
って、決めつけられてしまって、どんなに結果を残しても、レギュラーを勝ち取れなかったとしたら
その選手たちは、やる気にならないよね。
言葉では言い聞かせるかもだけど、100%集中する事は難しい訳よ。
そして、レギュラーとされている選手たちに対して
「ひいきされて出ているだけで、実力派俺の方があるんだからな!」
という、気持ちも出てきてしまう。
そうなると、チームが
「レギュラー組」と「補欠組」の2つに別れてしまって、チームワークが取れなくなってしまって、最悪の場合チームが崩壊してしまうんよね。
もちろん、石川選手くらい圧倒的なパフォーマンスを見せられたら、
ほとんどの選手は補欠に納得せざるを得ないけれど、そんな差のある選手ばかりじゃない訳で。
そこで、アメリカ戦で活躍した選手を、大事なアルゼンチン戦で起用した事は、チームを一つにする上で、素晴らしい采配だったと思うのね。
特に、「アメリカ戦は捨てる」っていう戦略自体、100%納得させる事は出来なかっただろうから。
特に石川選手や西田選手あたりは、相手がアメリカだろうと負ける気は無いだろうし。
チームの中も外も、とても難しい采配だったと思うんよね。
それでも、いつも選手が伸び伸びプレーしているし、中垣内監督は、けっこう良い監督なのかも。
さて、試合の方だけど、スタートからアルゼンチンのエース「12 リマ」から、石川選手が1枚で2ブロック決めたのが大きかったね。
あれで日本は一気に乗れて。
石川選手は、ここまでの試合でいつも1枚ブロック決めていて。
エース対決で、相手を叩き潰しているんよね。
日本のエースは、スパイクだけじゃなく、ブロックも超一流なんだから、本当に凄い!
2セット目は、小野寺選手のブロックが冴えわたって、3ブロック決めたかな。
1タッチも良くとっていて、その差で勝ち切ったって感じだったよね。
第1セット第2セットと、点差がついて獲っていたから、アルゼンチン大した事ないかなって思うかもだけど。
アルゼンチンが凄かったのは、サーブレシーブ。
日本のサーブは、石川選手・西田選手・高橋選手と、強力なジャンプサーブが良く決まっていたんだけど、
毎回きっちりセッターに返していたんだよね。
クイックの多いアルゼンチンを、サーブで崩したかったと思うんだけど、相手のレシーブが良過ぎたかなって。
スパイクレシーブも素晴らしくて、なかなか決めきれない事が多かったんよね。
第3セットはジュースの末、落としてしまったんだけど。
特にきつかったのは、16-11からの6連続失点のシーン。
途中から入った「10 ラゾ」っていう選手のサーブが強力で。
ああいう強力なジャンプサーブって、普通あそこまで続けて入らないものなんだけど、
あのシーンはゾーンに入ってたというか、ビシバシ決まっていて、手が付けられなかった。
レシーブの良い福澤選手も拾いきれなくて、高野選手と交代したりして。
あと、やっぱり途中から入った「13 パラシオス」っていう選手のレフト攻撃が良く決まって、日本は連続失点を許してしまったのよね。
日本は、オポジットの西田選手がレシーブに入らないんだけど、見ている限りレシーブ上手いよね。
まだ1年目だからサーブレシーブ外しているんだろうけど、将来的にはレシーブ入る事も可能なんじゃないかな。
今、3人でレシーブしているのを4人で守れば、レシーブの返球率も高くなるし、
さらに強くなるんじゃないかなって、期待が持てちゃうんよね。
で、ジュースに持ち込んだ立役者は、大竹選手。
24-21からサーブ打ったんだけど、しっかり相手のレシーブを乱して素晴らしかったよね。
第4セットは、10と13のサーブを踏ん張って、1~2回で切っていたのが良かったね。
高橋健太郎選手は、ブロック1本も無かったかな・・・
ワンタッチもほとんど取れていなかったから、代えた方が良いんじゃないかなって思ったけど。
中垣内監督が、彼にブロックポイント取らせてあげたかったのかもね。
優しいね。
アルゼンチン戦は、みんな良いプレーしてたけど、強いてMVPを挙げるなら、石川選手と小野寺選手の2人だね。
小野寺選手は、どの試合でもブロックポイント2~3点獲っていて、アルゼンチン戦では5~6くらい取ったんじゃないかな。
今まで日本の選手が、ここまでブロックポイント獲れる事って無かったから、凄い選手が出てきてくれたよね。
石川選手と同い年だっていうんだから、まさに黄金世代。
石川選手は、乱れたトスで3枚ブロックの中、何度も決めてくれて、日本を勝利に導いてくれたよね。
本当頼りになる。
という訳で、サーブで崩せなかったけど、
崩されかけたサーブレシーブを持ち直したのと、
効果的にブロックポイント取れたのが、アルゼンチン戦の勝因だったかなと思います。
メダルを獲るためには、次の3連戦での3連勝が必要。
勝負の3連戦は、見逃せない!
頑張れ日本!