梵天さま・・・その時仏は動いた | 住職の気ままブログ

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ようきんささった
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住職歴3年目ですが ご一緒に人生修行しましょう。

朝から又、雨が降り始めた但馬地方

早朝のお勤め中に携帯がブーブー

お勤め後携帯を見てみると

千葉を中心に関東方面で地震の情報

この後は平穏な一日でと願うのであります。

ここ数日、出張・法務など重なりブログ更新ならず

前回のブログで観音様を掲載したが

今日のお話は梵天さまであります。

 

前回は二間観音様は

観音菩薩・梵天・帝釈天の三尊でしたので

本日は梵天さまです

 密教系はガチョウに乗る

梵天さまは、今の仏教世界が始まる時の救世主です

日本の仏教の救世主は奈良信貴山の毘沙門天で

あります。

 

なぜ、梵天さまが救世主かと言いますと。

お釈迦様が・・・・過去世では修行者のスメーダでした

一心に道を修めようとしていた時

燃灯仏がこの世に現れました。

人々は燃灯仏が通られる道を修復しましたが

修復が間に合わない時に燃灯仏をはじめ一行が

差し掛かった時、お釈迦様の過去世で修行者のスメーダは

   地に臥したスメーダ

自分の髪の毛をほどき、大地にひれ伏して

『どうぞ泥を踏まず、お弟子と一緒に私の背を踏んでお通りください』

と申し上げると

燃灯仏が

『スメーダよ汝は遠き未来に釈迦牟尼仏となるであろう』と言われました

 

その後スメーダは次第に仏の道を修め

やがて兜率天に生まれて 浄憧菩薩ジョウドウボサツになられた

 

ある時浄憧菩薩は人々の為に地に下ろうと決心され

釈迦族の王、浄飯大王と妻、摩耶夫人の右のわきの下から胎内に入られた

ネパール国のルンビニの花園で産気付いた摩耶夫人

その後有名な出産後に7歩あるいて右手で天を指し、左手で地を指して

『天上天下唯我独尊』と言われたのであります。

その後ゴータマ・シッダッタ太子として成長され

妻子を持たれましたが、人の苦しみを目のあたりにされ、

突然地位も名誉も家族を捨て出家されました

 

様々な苦行を行いましたが、なかなか悟りに到達できず

衰弱した太子は、娘スジャーターの乳粥で体力を回復され

ピッパラ樹の下で瞑想に入り悟りを得られた。

 

ここから梵天さまの登場です

 

悟りを得られたゴータマ・シッダッタ太子でしたが

この悟りを得たことが、人々には理解できないであろうと

解釈され、「この法を説いても人々は煩悩に迷わされ悟りの境地を知る事はできないであろう」

と人々に説かれなかった。それを梵天が悲しんで、ゴータマ・シッダッタ太子の前で

懇願されるのであります。

 

『梵天勧請ぼんてんかんじょう』と言われております

梵天の三度の懇願に対して、

「煩悩の少ない人々もいるであろう、そういう人々に法を説こう」と言われたのであります。

その時・・・仏は動いたので、梵天さまは大喜びされました。

 

梵天さまは元々は古代インドにおて全ての実存の根源ブラフマンを神格化したものでブラフマーとも呼ばれ、

仏教にむ取り入れられたのである。

ヒンドゥー教では神創造の神ブラフマー、保持者のヴィシュヌ、破壊者シヴァとは同一と言われている

    神ブラフマー

仏教に取り入れられた梵天さまは

4つの区分の中の 天部にあたります

悟りを開いたもの  如来

悟りを求めるもの  菩薩

如来の化身のもの 明王

インドの神々を    天

 

ご利益は、仏法護持・立身出世などですが

天部の最高位の方ですから

この真言を唱えると良い方向に導いて頂けるでしょう

 

のうまく さんまんだ ぼだなん ぼらかんまねい そわか

 

   

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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