内緒の話をします。
あたしが引越しの荷物をなかなか片付けられないのは、もちろん疲れていてできないっていうのが1つの理由ではあります。
でもそれだけじゃなくて。
この街で、このまま働き続けられるか自信がないということ。
情けないかもしれないけれど。
通勤に片道30分のチャリがつらい。朝はいいけど、帰りは本当に真っ暗なんだよ。外灯も、お店なんかもほとんどないような道を走らなきゃいけない区間が15分くらいある。車はたくさん走るけど、道も悪くはないけれど、広い道の両脇は林みたいにずーっと木ばかり生えてる。
その木々の間から、キツネとかタヌキとか出てきそう。それならまだいいけど、変な人間が出てきたらもっと怖い。
一応あたしも女だから(苦笑)。
今はいいけれど、もし雪が降ったらどうしよう。
雪の日に早番なんてなったら、朝3時半とかに歩いて通勤しなきゃいけない。バスなんてないし、きっと1時間以上かかるだろうな…。
ほんとはね。
「頑張れよ。」って肩を叩かれたとき、その手を払いのけたかった。
頑張れなんて言葉、聞きたくなかった。
あたしが走っている真っ暗な夜の世界を、上司に見せたい。
彼にとってはお日様の出ている時間に、車でビューッと通り過ぎただけの道だ。
会社が借りたこの部屋の、居心地がよくなる朝はくるのだろうか。
「頑張れよ」じゃなくて、「諦めな」って言われたみたい。
それでも一生懸命続けたら、何か見つかるのかな。違う世界に会えるのだろうか。
わからないまま、また1日が始まる。
まだ新しい部屋に馴染んでいないせいか、最近眠りが浅くてこんな時間にばかり起きてしまいます。
