火曜日、ゆきはおそるおそるスイミングの体操する部屋に入った。
(どんな子がいるんだろう。友達、できるかな?)
心臓がドクドクいってるのが自分でもわかる。
入ってみると・・・
ぼうしの色が黒い子がいた!
黒いぼうしはB選手級の子がかぶるやつ!
かなりうまいんだ。
選手級じゃない、普通の級の子は白いぼうしにワッペンをつける。
何色の何級とかって。
選手級はC選手級、B選手級、A選手級、S選手級、プロフェッショナル選手級がある。
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うまい
C選手級のぼうしの色は青、Bは黒、Aはシリコンキャップの白、Sはシリコンキャップのこん プロフェッショナルは自由。
ゆきは今C選手級。
あのこはB。
でもしゃべる勇気なんかなくて、誰ともしゃべらずに1人で体操していた。
そして、体操が終わって、いつもどうりにしてスイミングが終わった。
次の日学校で仲のいい友達、『えり』としゃべっていた。
「あのさぁ、好きな子とかいる?」
「うぅん」
ちょっと考えてみた。
いなかったけどえりがこんなこと聞いてくるなんて。
えりは好きな子とかいるのかな?
それじゃあここはノリでいるって言っておこう。
「うん。いるよ」
「え!うそ!だれ?」
「え・・・」
また考えた。誰にしよう。
うぅん。
あ!
昨日のスイミングでおもしろい男の子がいた。
けっこう目立ってた。
その子にしよう。
「あのね、えり。」
「だれだれ!?」
「きのう、ゆきがスイミングの曜日が変わってはじめて火曜日にスイミングに行ったこと、しってるでしょ?」
「うん。しってるよ」
「そこでね、好きな子、みつけたの」
「なんていうなまえ?」
え・・・。
そんなことしらなかった。
きのうがはじめてだったし。
出席とるとき、聞いとけばよかった!
「え、しらないよ。昨日がはじめてだったんだし」
「そっかぁ」
「えりはいるの?好きな子」
「あ。う・・・うん。まぁね」
えりは照れくさそうに言った。
「だれ?」
「テニスの子。けんっていうんだ。」
えりはテニスを習っている。
「へぇ~」
そして次の火曜日。
スイミングにいつもどうり行ってみた。
やっぱあの子いる。名前おぼえとかなきゃ。
出席をとるとき、名前をがんばって覚えようとした。
その子は『こう』っていう名前らしい。
その日、スイミングでは試験だった。
試験で泳いでる人意外、おっきなビート版にみんなですわっている。
そのとき、こうっていう人が男の子としゃべっていた。
そして、なんでかその男の子をこうが半分冗談でにらんでいた。
なんでかしらないけど女子はこうのことをきらっている。
そして女の子の誰かがゆきにしゃべりかけてくれた。
「こうの顔、ヤバイよね」
ってこそっと言ってきた。
ゆきは「ぷぷッ」っと笑ってしまった。
こうがこっちをぎろりとにらんだ。
けれどあんまり怖くない。
ゆきはまた「ぷっぷぷぷ」と笑ってしまった。
こうはにらむのをやめて、しゃべりかけてきた。
「なんで笑うんだよ」
「へへへ」
そして今日のこうとの会話は終わり。
こうとしゃべれてなんだかうれしかった。
次の日、えりから「なんていう名前だった?」って聞かれた。
あれ?なんだったっけ?
「ごめん!わすれちゃった」
「えええ。次はちゃんと覚えてきてよ」
「うん」
そして次のスイミングのときからだんだんこうとしゃべるようになってきた。
えりにも名前を教えることができた。
そして、お祭りの日が来た。
バスケで仲のいいメンバーとお祭りに行くことにした。
その子たちは、こうのことをしっている。
なぜかというと、ゆきがこうのことをその子たちに言ったからだ。
とってもおもしろい子がスイミングにいるって。
そして、お祭りでゆきがココロのおくえはそんなことないってわかってたけど、なぜかお祭りにこうが来ていないか目でさがしてしまう。
すると・・・
つづく