自分の気持ちが「相手に伝わらない」から「自分探し」が始まる
同じ出来事でも人が何を感じるかは全く違ってきます。
それは親子関係でも・・・。
私は母の笑顔を見たさに母の日や母の誕生日にいろいろ贈ってきました。
私が２０代～４０代半ばまでは、何か贈っても
「こんなもの・・・」「要らないから贈ってくるな」
と遠方の母に電話で言われ傷つきました。
「ありがとう」の一言もない母でした。
そして私も、相手が求めるものが全く分からない私だったのです。
私が時間をかけて探したプレゼント。
私が良いと思っても、母は気に入らない。
安いお給料からお金を出してプレゼントを贈る娘の気持ちはどうなるの？
なんて悲劇のヒロインを演じておりました。
母以外にも、私の周りに母と同じような人が現れると
「どうしてこんなひどいことを言うのだろう？」
「信じられない！！」
と一人で怒っていました。
そんなことから私の「自分探し」が始まりました。
「自分探し」は「自分と相手は違う」ことを知ること
「母の笑顔が見たい」「楽しませたい」
そこだけ捉えると、親想いの娘みたいに聞こえてしまうでしょう。
その娘の純粋な気持ちさえも「ストレス」に感じる親もいるのです。
しかし、親子だからなかなか気が付きません。
そして、「母を変えたい」という想いが
自分の心の根っこにありました。
相手を変えるなんて出来ないことなのに・・・。
５０代手前で数秘を知るまで、
私は自分の気持ちを一方的に母に押し付けようと
していたのだと気づきました。
自分が正当。自分が正しい。自分が普通。
しかしその自分の「正当」「正しい」「普通」から外れたときに
人は悲しみや寂しさ、怒りを感じたり、違和感を感じます。
数秘を学んでから、相手と自分の「それら」は、
同じではないことに気づきました。
温かい親子関係は相手を受け入れることから
自分と全く違う母を知ることはとても難しいことですが
母が持つ数字の固有のメッセージから、
考えても理解できなかった母の事を知ることが出来ると
「合わなくてOK！」
「合わなくて当たり前」
「合わなくていいんだ」
と自然に思えるようになりました。
母を「否定」するから「受け入れる」に変わりました。
母に対する「執着」があるうちは
なかなか自分自身、精神的な「自立」が出来ずに
嫌な思いがフラッシュバックして
自分軸がぶれぶれになることもありましたが
そのたびに母と私の数字の違いを思い出し
「母は母の人生がある」
「私は私の人生を送ろう」
と自分に言い聞かせるようにしてきました。
自分が理想とするような親子関係にならないとしても
客観的に親子の「生き方」の違いを感じられたことで
もやもやがかなり軽減しました。
いつもしかめっ面をして何が楽しいの？と
思えるような母ですが(笑)
母の生き方や考え方に「同意」は出来なくても
その生き方を「学ぶ」ために生まれてきた母を
「尊重」しようと思えるようになりました。
母に対しての想いが変わってくると
周りの同じような人に対する意識も変わりました。
一見「信じられない」と思えるような人であっても
その人の決めた道や生き方を否定することの方が
「信じられない」ことだと思えるように。
相手に「どうして？」「変えたい」と
思っていた頃よりも自分が楽になりました。
