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4/28子育てコラムを更新しました
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;第36回『4歳:「今日Kちゃんとケンカした」』

 
 
 
こんにちは。
ピースフル・コミュニケーション代表
親業インストラクター
子育てカウンセラー
自分軸カウンセラー

小倉京子です。

 

 

 

 

今日は、ブログへのご相談の内容から。


4/27の私のブログ「行動を変える原動力とは」

http://ameblo.jp/hotto-mama/entry-12269400955.html

を読んだのをきっかけにご相談くださいました。

 

 

三重県四日市市 5ニャンズのママさん(40代)

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 こんにちわ。うちの高2息子も、朝起きない時間守れない人です。おっしゃる通り、すべて本人の問題ですよね。
なので、私も高校生になってから、宿題の事や色々と言わない様にしてます。
でも、本人全く気付きません。遅刻しそうなら送ってだの忘れ物はお母さんが用意してないだの全て私のせいにして怒るだけです。ほんと腹が立つんです。困ったら私のせいにして暴言です。そうやって、気付いて行動出来る子はいいですが、今だに気付かず人の話も聞かない息子。それでも何も言わずにいるのがいいのでしょうか。。。

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この話はいろんな視点から見れるのですが、


まずは、お母さんがこの状況に対して「嫌だと思っている」ということです。


「嫌だと思っている」=「何とかしたいと思っている」


のだから、放置しておいてよいわけはありません。


ですから、「何も言わずにいるのがいいのでしょうか?」についてはNO、ということになります。

 

 

 

 

このNOは、私の答えではなくて


このお母さんの心がNOと言っているのです。


心の状態を無視して、自立のためと放っておくのは、まったくもってよいことではありません。

 

 

 

 

自分の気持ちに正直になる。


気持ちが「嫌だ」と言っているなら、「嫌だ」と思うことをなくす対応をします。


つまり、子どもに何らかの言葉がけをする、ということになります。

 

 

 

 

その方法は、自分が「嫌だ」と思っていることを伝えるので


「わたしメッセージ」です。

 

 

 

 

 

●子どものどんな行動が嫌なのか、を非難がましくなく言います
●その行動で、親がどんな影響を受けるのかを、具体的に言います
●その影響から、親がどんな気持ちになるのかを、正直に言います


これが、「わたしメッセージ」です。

 

 

 

 

このお母さんは、
・息子が忘れ物を親のせいにして怒り出すことが嫌だ
・息子が寝坊をして、朝送らされるのが嫌だ
という嫌だと思っていることが2つあります。


これらを「わたしメッセージ」で言うことで、


まずは子どもに親の困っている現状が伝わります。

 

 

 

 

いつも、嫌々送らされっぱなし、親のせいにされっぱなし、


という状況から、「親だって嫌なものは嫌なのよ!」と


わたしを表現し、宣言していくのです。

 

 

 


この対応後には、また子どもからの反応があるでしょうが


1つ1つ、その行動に対しての親の気持ちを基準にして


判断していけばよいのです。

 

 

 

 

よく、どう対応したらよいか、あれもこれもあって


どれからどう手を付けようか、何から解決しようか


混乱して何も動けない!というお話を聞きますが


子どもの行動1つ1つに対して対応していけばよいのです。


何も複雑なことはありません。


ゴードン博士はそんなシンプルな方法を教えてくれています。

 

 

 

 


1つ1つ気持ちを基準にした対応をしているうちに


徐々に変化をしてい行くことでしょう。

 

 

 

ちなみに、このご相談に対して私が返事を返したメールも


ここでご紹介しておきます。


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5ニャンズのママさん、いつもブログを読んでくださってありがとうございます。

ご相談内容、拝見致しました。

 自立を促すために、できるだけ口を出さないようにしているのに、自立どころか、いつも親のせいにして親に怒ってくることにお困りなんですね。

 

 「気付いて行動できる子はいいですが」とありますが、これは私のブログの事を指していらっしゃるのでしょう。我が家の三男坊は「気付いて行動できる子」なのではなく、そのままでは自分が困ることになるので、それが嫌だから行動を変えたのです。

 

この違い、分かりますでしょうか?

 

 元々の行動が、「三男も私も何も困らなかった」から、私は何も言わなかっただけです。困らないから言う必要がありませんものね。親がいいと思う方向に誘導したい私がいたわけではないのです。

 

 ところが、状況が変化して、三男にとって困る状況になることが予想されたので、そうならないようにはどうすればよいかを自分で考え、行動を変えた、ということです。

 

 5ニャンズのママさんのお話を読む限りでは、息子さんの行動が原因でご本人はお困りのように見受けられます。困ることを自立のためには放っておいてもよい、とはゴードン博士は説いていません。

 

 ある子どもの行動が原因で、自分が嫌だと思うこと・困ることがあり、それを何とかしたい!と思うのであれば、それを改善する方法はある!とゴードン博士は説いています。具体的には「わたしメッセージ」と呼ばれる表現方法で、自分の嫌だと思うことを相手に伝えていきます。

●子どものどんな行動が嫌なのか、困るのか
●親にどんな影響があるから困るのか
●その影響から親がどう感じるのか

これをまとめて伝えます。

たとえば、
「あなたが寝坊したことが原因で、朝駅まで車で送ってくれと急に言うのは、朝他の家事もいっぱいあるのに、それを全部中断していくことになるから、とても困る」
というように・・・・・。

 この通りに言うのではなく、5ニャンズのママさんの本当の影響、本当の気持ちに置き換えて言ってくださいね。

 

 そして、わたしメッセージで言ったからといって、必ず子どもが行動を変えるというわけではありません。ただ怒るだけより、ただ言うがままになっているより、ずっと親の状況・気持ちが子どもに伝わる、ということです。子どもが納得すれば行動を変えてくれるでしょうし、子どもがその影響を大したことだと思わなければ行動を変えないでしょう。

 

 わたしメッセージについては、あまりブログでは書いていないので、よかったら中日新聞のサイト、私が書いている子育てコラムを最初から読んでみてください。コラム内では何度もわたしメッセージについて詳しく説明をしています。
http://opi-rina.chunichi.co.jp/list/column-ogura

 

 ちなみに、三男も寝坊が多いので、私も1度は車で送らされました。でも、何度もとか、いつもはかなわないと思ったので、わたしメッセージで影響を伝えると共に、宣言のわたしメッセージと言われる(自分の決意のようなもの)言い方で、二度と車を出さないと宣言しました。それまでの関係性で、私が宣言したことは必ず守ることを三男もよく知っていたので、それ以降は遅れたら自分で走る、遅れたら怒られることを自分で納得して受ける、という感じです。

 

 息子さんはお母さんの優しさに甘えているのですね。怒れば親はいうことを聞く、寝坊してもどうせ送ってくれる・・・・・。5ニャンズのママさんも、困る・嫌だと言いながら、嫌なことを受け入れて行動しています。本当に困るならやらないことも選択できるのでは・・・・?

 ゴードン博士の親業は、親が真実の姿で子どもに対応することの大切さを教えています。
何がOKで何が嫌なのか、どんな気持ちで接しているのか、それを子どもに内外一致で示していくことによって、親の真摯な姿をみせていくのです。

 そして、自分で起こした行動の責任は自分で取る! これも口で言って理解できたり、変われるものではありません。何か問題が発生したときに、親は意見を言わずに、話を聞くだけに留めておくことで、自分で考えて動く、という選択肢しかなくなります。そうやって1つ1つ自力でやっていくことを体験していくことで、人のせいにしない生き方が身についていくのだと思います。一気には変わりません。日頃の小さな親の対応1つ1つから、徐々に関係性が変わってくるのです。

 あきらめずに、地道に、関わり方を変えていってください。

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アメリカの臨床心理学者トマス・ゴードン博士が開発したコミュニケーション・スキル。

親子だけでなく、夫婦・友達・勤め先の人間関係など、あらゆる人間関係において

有効に使えるスキルです。

 

★信頼関係が築ける

★温かい関係になる

★子どもが自立した子に育つ

 

などが実際に身に付け実践された方々から実証されています。

 

私自身も、叱り、怒り続ける毎日の子育てから、とても心穏やかな温かい家庭へと

変わることができました。

以前働いていた職場でも、このスキルのおかげで信頼関係が築けていました。

 

 

 

 

 

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 最後まで読んでくださって、ありがとうございました

みなさまが幸せいっぱいで過ごされますように・・・・☆
  
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