防衛省 F3戦闘機の入札準備

2016年4月22日 ついに日本がステルス実証実験機の初飛行に成功。
アメリカ、ロシア、中国に続く快挙となりました。
この実証実験機はATD-X 通称心神と呼ばれ、粛々と長い年月をかけ準備されてきました。

 

この初飛行から約2か月、
とても大きなニュースが入ってきました。

2016年6月29日の海外報道 ロイターの情報

「日本の防衛省は7月、総事業費が最大で400億ドル(約4兆1100億円)とも言われる
次世代戦闘機の入札の準備に入る。
海上での領有権問題で中国との緊張が高まるなか、防空体制の強化を目指す。
防衛省は計画を進めるに当たり、必要な情報を提供する協力企業を7月5日まで募集。
手を挙げた企業になるべく早く連絡し、情報提供を求める予定だと、同省関係者は語る。
事情に詳しい複数の関係者によると、
防衛省は既に国内の主契約業者となる三菱重工業とともに、
米防衛大手ボーイングとロッキード・マーチンに対して、
F3戦闘機計画への参加を求めているという。」

http://jp.reuters.com/article/japan-defence-jets-idJPKCN0ZH478 

この記事および関連情報からの個人的な推測

1 日本の長年の課題 戦闘機用大推力エンジンの実用化にめどがついた
2 機体、エンジン、レーダーなどの基本コンポーネントは国産
3 防衛省は2を前提にして海外メーカーからの有意義な提案を期待している
4 日本の技術とアメリカの技術の相互補完を狙う


アメリカ製の戦闘機のレベルは高く、実戦経験もあるため学ぶことは多くあります。
やはり単独開発は二流の出来栄えになる可能性もあると考えます。

一方で日本にも優れた技術、新素材や電子機器などがあり、
これらを提供することで、
アメリカからの技術供与を引き出す狙いがあるのではないでしょうか。

とかく批判が多いF35ですが、
電子光学分散開口システム(Electro Optical Distributed Aperture System, EO DAS)
という優れものが初採用されています。


ノースロップグラマンの提供動画
https://www.youtube.com/watch?v=BMqVkeyGnD8
 

例えばEO DAS をF3に実装するなど。

今後の報道が楽しみです。