三津田信三先生の「どこの家にも怖いものはいる」を読んだ
ネタバレなしの感想⭐︎
バッッッチクソ怖かった!
特にクライマックスのとこ、真相に迫る直前は本を閉じたくなるくらい怖かった
でも恐怖を興味が上回ったので続き薄目開けて読んだ!
謎解きパートはちょっと消化不良だけど
まあ怖い話って結論ない方が怖いし、多少はね?
以下はネタバレ激あり感想と、文句!笑笑
先に断っておきますと、面白かったので続編も買って読むつもりです。
念の為あらすじ
モキュメンタリーのような形をとったホラーミステリー小説。
場所・時代に全く関連がないはずの全く異なる2つの怪談、なのに何故か奇妙な共通点を見出すことができてしまう。
この既視感の正体はなんなのかモヤモヤしつつも主人公の小説家とその友達の編集者は隠された謎に迫っていく。
みたいなお話。
ここからネタバレあり感想!
①新築のおうちを建てたばかりの子持ち主婦の日記、②森の中に佇むお屋敷に逃げ込んでしまった少年へのインタビュー記録、③2ちゃんのオカ板(たぶん)に書き込まれたとあるアパートでの体験談、④母親が変な宗教の教祖になっちゃって家族を連れ戻すために本拠地である民家に乗り込んだ少女のドキュメンタリー小説、⑤ある地域のある老婆が語り継ぐ民話
を主軸に、主人公であるホラーミステリー小説家とその相棒?の若い編集者がこれらの話に共通する要素を炙り出し、どんなことが起きてしまったのかを探る展開。
まず、こっっっわい!!
こういう怖い話って「気づいたら朝だった」がよくあるパターンなのにガッツリ見えちゃうの怖すぎ…
一つ一つの語り口はひとりの人間が頭の中で考えた創作とは思えないほど多岐にわたっており、ここまで文体を変化させて文章書けるのは純粋にすごい才能だと思う。
ここから文句。
と言いつつホラーパートは文句なし。
謎解きパートはもうちょっとなんとかしてくれ。
謎解きパートにツッコミどころが多すぎてホラーのマジ怖さを吹き飛ばせたのだけめっちゃありがたかった。
ネタバレ注意!
・異次元屋敷の少年はすでに死亡している→死亡してるから生きてるシンケイ屋敷の住人が見えない
なのに、
光子の家に10人以上はいたはずの信者たちが、さおりちゃんに見えなかったのはなんで?
『奇妙な共通点』がテーマなんだからこの共通点にも何かしら裏があるのかと思いきや、さおりちゃんは普通に生きてるしカンタ少年は普通に死んでいる。
降霊術の叙述トリックはすごいけどその違いは何?
・よちちゃんって何者?
自分のことを揶揄ってきた村の男の子たちの家をぶっ潰したり火事にしたりまあまあなことはしつつ、しかし本人含め家族にも一切怪我させてなかったよちちゃん
なのに覚醒後よちちゃんはなんの罪もないゆうと君やもう一人の子ども、さおりちゃんの弟慎也くんをぶち攫っている(し、ゆうと君の反応的に良い思いはさせてない)
「世智」は自分にとって馴染みのない名前である←わかる(し、名前つけた親父安直すぎる)
だから母親の名前を名乗る←!?
なんでそうなる!?もしかしてミスリードのことしか考えてない?
いくらなんでも自分の名として呼ばれ続けてきた「世智」と、物心着く前に癲狂院に行った母親の名前どっちが馴染みあるかって、お前…!
・「こうし様」と「あれ」の使い分け
何故使い分けてるのか?ってわざわざ主人公たちが疑問を呈してるのに、結局出した結論は「どちらも同じものだったんだろう」ってなめとんかい!笑
彼らが出した結論としては決め事を破った時に現れるのが「あれ」、信仰されてるのが「こうし様」らしいが、正直違いがわからん。
し、どっちもよちちゃんなんだとしたらこうし様も普通に危険な存在ではあるだろ、狂女なんだから。
いうこと聞いてればセーフ理論はどこから出てきただし、信仰してたさおりちゃん一家みんな死んどるがな。
・格子からは出てこられない
降霊術の少年、ゆうと君ともう一人、慎也君みんな連れていかれてる 格子意味あんのけ
・「近畿といえば、まあ近畿ですわ」
こいつビンタして良いすか?
・「都落ち」
こいつ往復ビンタして良いすか?
文句いっぱい言ったけどここまで考察の余地があるのは圧巻の作り込みだと思います。予知だけに。