滝先生が吹奏楽部の1年を賽の河原で石を積んでいるようなものと表現した際に奥さんが言った言葉

「石じゃないよ、人だよ」


3年生の久美子は本当に大変だったと思う。実力主義でみんなで努力し全国大会金賞という目標を目指していく中で、部長として部の方向性で戸惑う部員たちと向き合い、実力のある転入生が入ってからのソリへの不安、将来の不安、麗奈とのすれ違い。でも久美子は最後まで皆に平等で正しかった。


後悔したくない、金賞をとるために厳しく正しく音楽と向き合い続けた麗奈、転入生という立場に戸惑いながらも音楽に嘘はつけない真由、悔しい思いをしながらも、努力でメンバーを勝ち取ったはづき、部員の団結を主張し、後輩の思いに心の葛藤があった緑。部長を陰で支えながらも先輩と一緒に吹きたかった奏。副部長として幹部を、部員を支えた秀一、暗い過去を乗り越え吹奏楽と向き合った求。


この作品の登場人物は与えられた台本を進めるキャラクターではなく人として成長し、まさに生きていました。私も黄前久美子のように正しくありたいと心からそう思います。


久美子が明日香から受け継いだ曲「響けユーフォニアム」、それは奏、そして後輩へと受け継がれる。まだ知らない楽しみをいろんなところにいっぱい埋めている。


最後は麗奈とは違う形で吹奏楽と関わる道を選んだ久美子。

高校の吹奏楽部という不思議な空間、理不尽で取り返しがつかないこともたくさん起きる空間。たった3年3回しかない大会に全てをかける濃密な時間。


響けユーフォニアムのスタッフのみなさん本当に本当にありがとうございました😭


私もそれがたまらなく大好きです!