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バレンシアからアルブフェラへ出かけるなら、湖に沈む夕日を最後に置き、昼を村で過ごすか、森と海で過ごすかを選べます。米料理と舟を楽しみたい日はエル・パルマール、松林や砂丘を歩きたい日はデベサとエル・サレール側が軸。夕景の前に全てを回る予定より、日中に一番したいことを決めると、舟の出発地や食事の場所も絞れます。

アルブフェラの湖面に映る夕日/Fev · Wikimedia Commons · Public domain
アルブフェラの湖面に映る夕日/Fev · Wikimedia Commons · Public domain

村で食べてから、平底舟で湖へ

アルブフェラ自然公園には湖だけでなく、周囲の水田、森、砂丘、暮らしの続く村があります。エル・パルマールとエル・サレールでは、今も米作りや漁が営まれています。道路から水田を眺め、村で米料理を食べ、その後に水路へ出る。舟を単独の乗り物として足すより、食と水辺の暮らしをつなぐ一日にできます。

エル・パルマールの水辺の家屋と桟橋/https://www.flickr.com/photos/51470606@N05/ · Wikimedia Commons · CC BY 2.0
エル・パルマールの水辺の家屋と桟橋/https://www.flickr.com/photos/51470606@N05/ · Wikimedia Commons · CC BY 2.0

エル・パルマールで選べるのはパエリアだけではありません。米に汁気を残して炊くアロス・メロソもあり、湖の料理として紹介されるアリ・イ・ペブレは、ウナギをジャガイモ、パプリカ、唐辛子と煮込む一皿です。米料理を主役にするか、湖の魚料理も味わうかで、同じ村の昼食でも選び方が変わります。

バレンシア風パエリアの一例/Jan Harenburg · Wikimedia Commons · CC BY-SA 4.0
バレンシア風パエリアの一例/Jan Harenburg · Wikimedia Commons · CC BY-SA 4.0

写真はバレンシア風パエリアの例で、村の特定店の料理ではありません。観光局はエル・パルマールの店としてBon AireやRestaurante Albuferaなどを紹介しています。市内の海辺の店で決められた注文人数や調理時間を、そのまま村の全店の条件にはできません。舟の集合時刻が決まっている日は、その直前に食事を詰めず、食べる時間を先に残す組み方が向きます。

水上へ出る伝統の舟は、漁師が使ってきた平底のアルブフェレンクです。陸から湖を眺めるのと違い、水路や湖の中の植生へ近づけるのが舟の楽しみ。エル・パルマールのEl Bessóは村の船着場から出て、水路を通りマタ・デル・ファンへ近づくルートを案内しています。サギが営巣する自然保護区ですが、乗れば特定の鳥に出会えるという保証ではありません。

アルブフェレンクの船首と湖の夕景/Diego Delso, delso.photo, License CC BY-SA 4.0 · Wikimedia Commons
アルブフェレンクの船首と湖の夕景/Diego Delso, delso.photo, License CC BY-SA 4.0 · Wikimedia Commons

別の出発地が、エル・サレールです。Visit Albuferaはここから電動船を出し、夕景便やデベサのガイドツアーも案内しています。エル・パルマールの村の桟橋と、エル・サレールの集合場所は同じではありません。昼食の村を先に決める日と、森歩きを先に決める日で、組み合わせやすい乗船場所が変わります。

市街地にも時間を残すなら、中心部の二軒

湖で夕景を見た後は、バレンシア市内へ戻って泊まる予定を軸にします。翌日に中心部の街歩きも続けたい人には、旧市街側の住所と、部屋でどう休むかを合わせた選び方があります。ホテルから湖へ直通する交通や送迎を前提にした候補ではありません。

ヴィンチ・パレス

ラ・パス通り42。ヴィンチルームは19㎡・クイーン1台またはシングル2台、デラックスは25㎡・ダブル1台またはシングル2台です。二人で寝具を分ける希望と、荷物を広げる床の余白を一緒に考えられます。外観の装飾を眺める楽しみと、室内で過ごす広さは別に選べる条件です。

レストラン、バー、朝食ビュッフェ、ルームサービスがあり、24時間フロントと荷物預かりも備えます。湖から戻った後に館内で食事を取るか、翌朝の外出に備えるか、宿で済ませたいことから選べます。客室にはシャワーがあり、森や浜辺を歩いた後の休息にもつながります。

ヴィンチ・パレスの外観
ヴィンチ・パレスの外観
ヴィンチ・パレスのデラックス客室
ヴィンチ・パレスのデラックス客室

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メリア・プラザ

市庁舎広場4の宿です。プレミアムは23㎡・シングル2台またはクイーン1台、ジュニアスイートは30㎡・ダブル1台またはシングル2台。25㎡のテラス付きプレミアムもあり、部屋の広さを増やすか、外に出られる空間を選ぶかで候補が分かれます。

レストラン、バー、シャワーとコーヒー・紅茶設備を備え、サウナやフィットネスもあります。サウナが客室料金に含まれるとは限りませんが、湖畔への外出と市内泊をつなぐ宿として、館内で過ごす時間も考えられます。

メリア・プラザの客室
メリア・プラザの客室

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森を抜け、湖とは別の海を見る

散歩を中心にするなら、湖と地中海の間に延びるデベサへ。松林と砂丘、その間にある小さな潟が、この地域のもう一つの景観です。水面を広く眺める湖畔とは違い、木々の下を進み、海側へ視界を開く歩き方ができます。村での食事と舟を主役にした日とは、昼に使う場所を変える選択です。

デベサ・デル・サレールの松林/Espencat · Wikimedia Commons · Public domain
デベサ・デル・サレールの松林/Espencat · Wikimedia Commons · Public domain

デベサには標識付きの散策路が6本あり、短いものは300m、景観ルートは約4kmです。全てをつなげて歩く必要はありません。舟の前に短い森歩きを入れるか、日中を散策に充てるかで、夕景までの過ごし方を変えられます。湖へ出る便を軸にするなら、歩く道の長さをその前に収まる範囲へ絞る案です。300mと4kmでは、立ち止まる余裕や舟へ向かう前の疲れ方も違います。長い道を選ぶこと自体を目的にせず、木陰に入る短い散歩を一つ加えるだけでも、湖面とは異なる自然に触れられます。

デベサの海岸/© Enrique Íñiguez Rodríguez (Qoan) · Wikimedia Commons · CC BY-SA 3.0
デベサの海岸/© Enrique Íñiguez Rodríguez (Qoan) · Wikimedia Commons · CC BY-SA 3.0

デベサの海岸は、松林と砂丘に沿って約5kmの砂浜が続きます。これは散策路の距離とは別の数字で、浜の端まで歩く必要があるという意味ではありません。近くにはラ・ガロフェラ、設備を重視するならエル・サレールやエル・ペレジョネットの浜という選択もあります。湖の夕日を見る前に、海の水平線を眺める時間を取れるのがこの側の楽しみです。森や砂丘が残った経緯に興味があれば、カサ・フォレスタルの展示も候補になります。観光局は、1960年代にデベサの開発計画に反対した住民の運動と、1986年の自然公園指定を紹介する施設と説明しています。今歩ける自然が、守ろうとした人々の活動ともつながっていることを知る寄り道です。

芸術科学都市側の予定と合わせる三軒

別の日に芸術科学都市側の観光も組むなら、カミンス・アル・グラウ地区の宿も候補になります。湖への移動時間だけで並べず、二人で眠る部屋か、一人で休む部屋か、館内の設備も使いたいかで見分けられます。

プリムス・バレンシア

メノルカ通り22。スタンダードは20㎡・シングル2台、ジュニアスイートは49㎡・キング1台です。広さを大きく変える二つの客室に加え、30㎡のテラス付きダブルまたはツインもあります。二人で別々に寝る部屋と、広い一台のベッドで休む部屋を区別して選べます。家族向けには40㎡・ダブル1台とシングル2台の部屋もあり、20㎡のトリプルとは面積も寝具も異なります。同行者が増える場合は、二人用の印象からそのまま選ばず、こうした別の部屋が候補になります。

レストラン、朝食ビュッフェ、24時間ルームサービスがあり、屋外プール、スパ、サウナも備えます。秋の旅で泳げることやスパの無料利用を保証するものではありませんが、屋外の一日とは別に館内で過ごす予定も持つ人の候補です。

プリムス・バレンシアの客室
プリムス・バレンシアの客室

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ホテル・ビジャカルロス

アベニーダ・デル・プエルト60。スタンダードは19㎡・シングル2台またはダブル1台、シングルは10㎡・シングル1台です。一人用には別に13㎡のベーシックシングルもあり、一人旅でも部屋の広さを選び分けられます。

朝食ビュッフェ、レストラン、ルームサービス、荷物預かりと24時間フロントを備えます。浴室設備にはシャワーとバスタブの掲載があります。市内と自然公園の外出を続け、宿では食事と休息を中心にしたい旅に合わせて検討できます。

ホテル・ビジャカルロスの入口
ホテル・ビジャカルロスの入口

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ホテル・バレンシア・センター

フランシア通り33。ダブルまたはツインは20㎡、ジュニアスイートは25㎡で、いずれもシングル2台またはダブル1台。26㎡のテラス付きジュニアスイートにはキング1台という別の構成もあります。ジュニアスイートの名前だけで全て同じ寝具とは考えず、広さとテラスの有無で分けられます。

レストラン、バー、24時間ルームサービス、フィットネス設備があります。写真は屋外プールですが、季節によって営業条件が変わる設備です。プールを使う日程が合わなくても、客室の広さや食事を館内で取る条件から宿を選べます。

ホテル・バレンシア・センターの屋外プール
ホテル・バレンシア・センターの屋外プール

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夕景は、舟からか、湖畔からか

最後は夕景便に乗るか、湖畔の桟橋で日没を待つかを選べます。舟からなら水面と船首の先の空、岸からなら同じ場所に立って移り変わる光を見る時間になります。天気や風で見え方も運航も変わるので、写真と同じ夕焼けを約束する予定にはしません。

市内からの公共交通はEMTの24・25号線が案内されています。まず村の食事かデベサの散歩かを決め、その目的地と乗船場所をそろえて帰路を組む順番です。日没時刻や帰りの最終便は旅行日ごとに決まる条件。食事、森、海、水上のうち昼に楽しみたいものを選び、夕景まで残るかを最後に合わせると、一日の軸がはっきりします。