特に国際線の飛行機に搭乗すると、エコノミークラスはどこも満員ということがほとんどです。
隣の座席が空いていればスペースも広々使えますし
隣の人を気にせずにのびのび過ごせますから機内でもリラックスできます。
しかし実際には飛行機に乗ってみればほぼ満席。
一人分のスペースに収まって窮屈な思いをしなければいけません。
これだけ満席なら、航空会社はさぞ儲かっているんだろう。
だったらせめてもっと料金を下げてくれればいいのに。
そう思われる方も多いのではないでしょうか?
しかし、実際のところ航空会社はエコノミークラスが満席でも
ほとんど儲けは出ていないというのが実情のようです。
というのも、かつて飛行機に乗るというのは料金も高額で
そんなに簡単に誰でも乗れるものではありませんでした。
ですからエコノミークラスの座席は4割程度しか埋まらないということも多かったのです。
しかしその分一人あたりの料金が高いため、航空会社は大きく儲けることはなくても
特に損することはなかったそうです。
そこで航空会社は残りの6割の座席も埋めたいと考えたのです。
そうすればもっと利益も出るだろう...と商売気を出したのですね。
そこで始まったのが座席の値引き合戦です。
他の航空会社に乗る乗客をうちの飛行機に。
電車移動しようとしているお客を飛行機に。
そうしてダンピングが始まり、エコノミークラスの料金はどんどん下がっていきました。
結果として、たしかに利用者は増え、座席の搭乗率も高くなったのですが
一人頭の単価が大きく下がったため航空会社の儲けは少なくなったのです。
実際、正規料金が40万円程度するパリー東京間の飛行機も
現在では5万円程度で出回っています。
大幅に利益が下がったため、乗客を乗せても乗せても
航空会社の儲けというのは利益は微々たるものとなってしまったのです。
