ある人が聞いた。「君のオフィスではどれくらいの人が働いているんだい?」。「半分くらいかな」。社員の数をたずねられて、まじめに働いている人の割合を答えたジョークを、『すごい言葉
』(晴山陽一著)からお借りした
有人问道,“你的办公室里有多少人在工作?”“差不多能有一半人?”这是我从一本名为《骇人听闻》(晴山阳一编著)的书中借用的一则笑话,说的是当被问到职工人数时,随便调侃地答道认真工作职工所占的比例。
▼せっせと働くイメージのアリも、2割ほどがサボっているという。そんなユルさも大目に見られた時代は遠く、失われた20年をへて、いま、成果主義が職場を支配
しつつある
▼就连给人印象是勤奋工作的蚂蚁,据说也有2成左右消极怠工的。对于如此的松懈也宽宏大量睁一只眼闭一只眼的时代已经离我们远去,经过了这失去的20年,如今是成果主义统治着职场。
▼何時間働
いたかではなく、あげた成果で賃金が決まる。それ自体は合理的な考え方だ。しかし、その果てに、残業代ゼロの長時間労働という図が透けていては、働く側は不安になる
▼不问你干了多长时间,而是以取得的成果决定你的报酬。这本身是一个合理的思想方法,但是,结果却很严重。它显现出了一幅长时间劳动而不计加班费的景象,造成了劳动者的不安。
▼財界の要
請を受けて、政府は、長時間働いても賃金が変わらない制度を導入するという。成長戦略の柱というから、経済成長のために働く者を踏み台にする感がぬぐえない。対象は「幹部候補」など限定的とされるが、運用しだいで拡大される懸念は残る
▼据说,在财界的要求之下,政府引进了不改变酬劳长时间劳动的制度。因为强调成长战略为支柱,因此,为了经济增长,让劳动者充当登高台阶的感觉总也无法抹去。尽管这些对象被限定在“干部候选人”的范围之内,可用起来往往会扩大化的担忧依然存在。
▼「遅れず、休まず、働かず」と自嘲しながら、日本人
はよく働いてきた。モーレツ社員なる言葉も生まれた。ちなみに冒頭の笑話は英語のジョーク。半分も怠けては何だが、職場にはほどよい「ハンドルの遊び」があってほしい
▼“不迟到、不休息、不干活”,一方面如此自嘲着,而同时又拼命地工作,这就是日本人。甚至还产生了彪悍职工之类的名词。顺便说一下,开头处所采用的笑话是一则英语笑话。尽管一半人闲着是有些过份,不过,我还是希望在职场上能够适当地“用点心”。
▼終身雇用と年功序列
への郷愁だけで経済は語れまい。とはいえ「グローバル」という言葉はくせ者だ。昨今はこの一言の威光で、無理筋の話まで正当化されてしまう。世界を相手の競争に勝ったはいいが、あげくに「企業栄えて社員滅ぶ」のでは、人間の価値は軽い。
▼只是一味地怀恋终身雇佣及年功序列,那经济便无从谈起。不过话虽如此,可“全球化”一词也并非十全十美。当前因为这一词汇的威势,就连站不住脚的歪理也被正当化了。在世界范围同对手的竞争中胜出固然很好,可结果是“繁荣了企业,毁灭了职工”的话,那人的价值也太轻了。
