鮭が大きくなって生まれた川に戻ってくるのと同じように、
純喫茶にぃもまた先生と初めて出会った場所へ戻ってくるのは運命だったのかもしれません。
先代の頃から当ブログを見ている方は、2代目以降あの大変有名な純喫茶系先生が
まだ登場されていないことに薄々お気づきではないでしょうか
ブログを継ぐ前の下積み期間にお会いしたきりのその先生に
純喫茶にぃの成長ぶりを披露して卒業したいと思います。
プロフェッショナルが焼く先生というものはこんなにも美味しいものなのか
約5年前、その「!」から全てが始まったんです。
純喫茶にぃに進むべき第一歩を示してくれた恩師ワンモア先生と5年ぶりの再会です。
店頭に自転車がたくさん止まっていることからわかるように、
年末でもご近所マダムたちがひっきりなしに出入りする談話室状態。
店マダムも忙しい忙しいと連呼していて、店内はまさに師走の様相を呈していました。
なぜかこの時はご主人が不在で、マダムが携帯でオーダーが入ったから戻ってくるよう連絡。
ワンモア先生はご主人じゃないと焼けないからなあ、なんか申し訳ないことをした
5年ぶりの再会といっても、ワンモア先生のご活躍ぶりは嫌でも耳に入ってくるほどですから、
他の手焼き先生を待つ時と同じ高揚感を楽しみながらワンモア先生との再会を待ちましょう。
先代のころ に比べると少々焼色が寂しくなった気もしますが、
多忙な中でも純喫茶にぃのために時間を割いて焼いてくださっただけも感謝です。
先生は見た目ではない、先生からずっと学んできた基本ですから忘れることなどありません。
初めからバターが塗ってあるワンモア先生の秘技、バターたらりんを披露してくださいました。
これは先生とバターがガッチリ手を取り合った理想的な条件が揃わないと不可能な難技なのです。
ここまでぐいぐいバターを先導する先生というのもなかなかいらっしゃらないものです。
純喫茶系の先生でこれほど乾きを感じさせない滑らかな生地はなかなか無いですね。
ナイフがするっと入るふっくらした柔らかさに、程よい粉感と優しめな香ばしさが
高いレベルで競演するハーモニーが素晴らしいです。
表面は焼色控えめなのにそれなりに香ばしさを感じるのはなぜかと思ったら
裏側でしっかりと確保していたという、これまた高難易度な技を披露してくださいました。
ここまで裏表焼色が全然違う先生も珍しいのではないかと。
何度も語っている通り、純喫茶にぃの好みはガッツリかちかち香ばしく焼かれた先生なので、
ワンモア先生はちょっと優しすぎる先生はあったかな。サックリ感は皆無でしたし。
でも冒頭の通り、先生に無限の可能性を感じさせる偉大な先生であることには変わりないです。
卒業までにあの頃抱いた先生への熱き憧れを思い出せて良かったです。
もうこれで思い残すことはありません。お世話になった恩師先生方を花道に見送られながら、
事前の決意 の通り、2014年12月31日純喫茶にぃは先生から卒業いたします。
多くの学友たちとともに先生を学べて楽しかったです。5年間ありがとうございました。
☆★☆ワンモア☆★☆
住所 江戸川区平井5-22-11
営業時間 9:00~18:30日曜休 2014年末は31日(短縮営業)まで、年始は5日から営業
メニュー ストレートコーヒーはブラジルしかできないって言われたけど、もう扱ってないのかな。