ー 雪情話 ー
吹雪の中を歩けば
どこかの家の軒下で
番の雀は震えながら寄り添っていた
その姿を見て私は
慈悲の言葉を呟やかない訳にはいかないと思った
纏う物もなく
雪から逃れられずに凍えそうなのだ
寒くて大変だ!と思おうとも
頭には否応なく積もる冷たい雪
重さを頭に感じた時には
プルプルと振るわせて払い落とす
悲しき本性とでもいうのだろうか
連れの仕草を見れば
片割れの真似をする健気さに
憐れみの視線を投げかければ
冷た目で私を睨む
お前はいいなあ・・・と言いたげそうに
瞼は重くなり下に落ちかけていた
吹雪が睫毛に載り
溶けて水滴ができているのだろう
幽かな光に照らされながら
吹雪に紛れて何処へ行くのか雀らよ
喰うものに
不自由する日が多いだろうが
まだ死ぬなよ!
まだ死ぬなよ!
・・・と呟くと、
お前はいいなーと呟き返す
容易く野垂れ死に
させてはくれない世に生まれて・・・
わしらは番でいようがいなかろうが
明日の命は風前の灯だ
野垂れ死には
背中に背負って今日を生きているのだ
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今日のブツブツ
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令和5年
新年あけましておめでとうございます
皆様及び世界にとりまして
幸福な1年になります様、祈念する次第です
本年もよろしくお願いいたします
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2019.12.30 ・ブロ友さん順調に回復中!
ブロ友さんが順調に回復とのこと。もう少し頑張れ!ファイト!
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