最近「あ〜!惜しい!」と思うことがあった。

先日、飲みの席で友達のかなえちゃんの電話が鳴った。
「あ、のぞ姉、どうしたの?...え?たまが?あ〜でも行けないや、今出張で大阪だもん...ごめん〜」
なにかトラブルが起きたのだろうかと、みんなが心配して聞くと、
「あー大丈夫!兄弟が高校でトラブッちゃったみたいで、お姉ちゃんが行けないから代わりに行ってくれないかって言われたんだけど、さすがに今日これから千葉には帰れないからね...叔父さんに頼むって言ってたから大丈夫だよ。」
かなえちゃんの両親は亡くなっていて、今は兄弟で助け合いながら暮らしていると聞いたことがあった。きっと大変な毎日だろうが、彼女はそんな素振りを微塵にも見せない。とても強くて素敵な女性だ。
それから、かなえちゃんの兄弟の話になった。
「何人兄弟なの?」
「3人だよ。かなえ、次女なの。真ん中。のぞみ姉ちゃんと、かなえと」
ここまで聞いて、私の中で閃きがあった。少し前にTwitterでどうでもいい記事が上がっていた事を思い出す。世の中には「のぞみ」「かなえ」「たまえ」”望みかなえたまえ”とドラゴンボール感のある名前の3姉妹がいるらしい。
これは...来るぞ?
私には確信があった。
さっきの電話でかなえちゃんの口から”たま”というワードが出たのだ。話を聞くまでは猫か何かかなと思っていたが、なるほど、名前が「たまえ」なら納得である。
私には確信があった。
これから彼女は三女の名前を言うだろう。そして
この場は幸せな気持ちに包まれるに違いない。
なぜなら、これ以上ないほど神々しい三姉妹ではないか。ぜひ望みを叶えてあげてね、神龍。
手に汗握りつつ、彼女の次の句を待つ。
さあ、言うのだ。

のぞみ

かなえ

「たまお」

三男だった。
その場で
「惜しいーーーー!!ご両親の気持ちお察しするーーーーーー!!!」と叫びたかったが、私も大人だ。
「そうなんだ。仲良しなんだね。」と、パーフェクトな相槌を打つことに成功した。
球の勢いを殺した良いバントを打った時の気分に似ていた。


余談だが、かなえちゃんはまだ彼氏ができたことがない。
ご両親の望み通り、幸せになって欲しいと私も切に願うが、望みが叶うのはまだ先だろうなと思う。

きっと、28歳にもなって一人称で自分の名前を使う痛い女性だからでは、ない。
きっと、今この''コスプレイヤー友の会”に参加している事も、全然関係ない。

全ては、男に生まれてきてしまった、
たまおのせいなのだから。