もー、じいさん上司・・・
昼休み終わったんだからテレビ消してよ。
観たくなって気が散るじゃん!
(どんなに暇でも、私が観るのは気に食わないらしい。目の前で
ガンガン流れてるっていうのに、どうすりゃいいのさ。)
と思ってたんですけど。
じいさん上司お気に入りの、みのさんの番組。
さっきのコーナーで取り上げられていた、詩人の「竹内てるよ」さ
んという方の人生と詩に、目も耳も釘づけになってしまいました。
その番組で説明していたのを簡単に書くと、
銀行員の父と芸者の母の間に生まれたのですが、結婚を許され
ず父の両親に引き取られ、その後、母が川に身を投げて・・・。
その後、父が作った借金の貸主と結婚する事に。
男の子を出産したのですが、病気で離婚。
結局は自分と同じように子供と生き別れになってしまいました。
その後、詩人として活動していたところ、息子が刑務所に服役
している事が分かり、数十年ぶりに再会。そして、一緒に生活す
るようになりました。
ですが、息子が姿を消してしまい、また生き別れ状態・・数年後
に別の刑務所から手紙が届きました。
息子からでした。
今度こそは、と、出所後にもう一度2人の生活が始まった矢先、
息子が「ガンで余命1ヵ月」との宣告、まもなく、まだ30代だって
いうのに亡くなってしまいます・・。
てるよさんは2001年に96歳で亡くなりました。
・・言葉がみつからないくらいに壮絶な人生で・・・
そして、そんなてるよさんの書いた詩の一遍、「頬」。
頬
生れて何も知らぬ 吾子の頬に
母よ 絶望の涙をおとすな
その頬は赤く小さく
今はただ一つのはたんきやうにすぎなくとも
いつ人類のための戦ひに
燃えて輝かないといふことがあらう
生れて何もしらぬ 吾子の頬に
母よ 悲しみの涙をおとすな
ねむりの中に
静かなるまつげのかげをおとして
今はただ 白絹のやうにやはらかくとも
いつ正義のためのたたかひに
決然とゆがまないといふことがあらう
ただ 自らのよわさといくじなさのために
生れて何も知らぬわが子の頬に
母よ 絶望の涙をおとすな
その番組では、肺結核と妊娠が同時に分かって、医者から
「子供は諦めなさい。でないと命の保障はない」
と言われるんですが、それでも彼女は産みました。
そんな、命を賭けて産んだ息子とすぐに引き離される心情は・・
どんな思いでこの詩を書いたのか・・
少し考えてみただけで、胸がつぶれそうなくらい苦しく、必死
で涙をこらえました。
今の気持ちを的確に表せる言葉が全く見つからないけれど、
この、忙しさに翻弄されてしまいがちな毎日を
丁寧に
誠実に
楽しく
感謝して
生きていかなければ!
と改めて強く感じたお話でした。
重めの話ですみません (^^;