はじめまして。奈良宝将と申します。

 

本ブログを開設するにあたって、自己紹介も兼ねて、考えを述べさせていただきます。

 

仏教と出会ってから20数年が経過しています。

 

大学時代、ぼんやりとした何となく不安で満たされない日常を過ごしていたところ、学内で偶然に入手した歎異抄を読み、目が覚めたような感覚を受けたこと。これが、私と仏教の出会いでした。

 

その後、歎異抄の作者とされる唯円の師である親鸞聖人について調べたところ、親鸞聖人の師は法然上人で、法然上人は延暦寺で修行していて、延暦寺は伝教大師最澄によって開かれ…と、芋づる式に次々と新しい出会いがあり、それが尽きることなく、現在に至ります。

 

これまでの仏教との付き合いについては、先に述べた歎異抄を聖典とする浄土真宗の学習・実践から始まり、浄土宗→臨済禅→曹洞禅→日本仏教史→世界仏教史→初期仏教→上座部仏教→部派仏教(アビダルマ)、そして、現在では天台・真言密教と…、広く浅くとなっています。

 

信仰心の厚い方からすれば、節操のない道を歩んできたよう思われるかもしれませんが、仏教全体を概観すること、そして、各宗派で一見対立しているように見える教えの双方を学び・実践することで、それぞれの思想が明瞭になってきたことは間違いないと考えています。

 

他方、これまで、ただ思うがままに学んできたことで、学んだ知識が私の頭の中で喧嘩して、いささか不整合を起こしているようにも感じています。

 

そこで、本ブログでは、私がこれまで学んできた仏教について、仏教学者や僧侶の方々による著作をお借りした上で、一度整理して文章化し、可視化する作業を行うこととします。

 

私自身の仏道のための作業にはなりますが、作業の過程や成果を公開することで、何らかのご縁で閲覧していただいた方のお役に立てることがあれば…と願っています。

 

どうぞよろしくお願いいたします。