私が我慢して
嫌いなのに母親から離れなかったのは
向こうが離してくれないのもあったけど
メリットがあったはず。
物理的に面倒をみてもらえる
ご飯を作ってくれる
お金を払ってくれる
子供の面倒をみてくれる
一緒にいてくれる
がある。
小さい頃の私は
一人にしないで。
怖い怖い怖いを連呼する。
そんなに怖いのか。
一人で怖かったね。
何がそんなに怖いの?
怖いのは
家に一人でいること。
大人がいないこと。
お化けがいること。
お母さんが
いつ帰ってくるかわからないこと。
近所の人や預けられた先の
大人が迷惑そうで
居場所がないこと。
怒られるから。
できないから怒られる。
手伝っても怒られる。
一人でやらされる。
怖い怖い怖い。
怖かったね。
怖かったね。
怖くないから大丈夫だよ。
守って欲しかったね。
守って欲しかった。
置いてかないで。
私はこの気持ちをどうにかしたくて
嫌でも傷ついても
母から離れなかったんだと思う。
あと、代償が欲しかったから。
我慢の代償、
ありがとうとか、ごめんねとか
大きくなるとお金になった。
そして、お母さんが
一人でかわいそうだから。
かわいそうだった。
私もかわいそうだけど
なんか、そんな感じです。
だから、
わかってあげてる気持ち
どうにかしないとという気持ち。
使命感があって
それを満たしてたのかも。
私は役に立っている。
そんな気持ち。
5,6歳の時は
恐怖しかないから
生きていく為に
黒い人形になって
絶望して生きている。
私のままでは愛されない。
子供の気持ちを封印して
生きないといけない。
そうしたら
愛される子供になれる。
そう信じたんだと思います。
この映画の元の事件を知った時
胸が抉られるみたいで
みんなそうだと思うけど。
この犯人の少年は
母親に報いたいから起こしたと
お母さんを愛しているからと
裁判で言ったと知り
とても悲しかったし
私はここまでの境遇ではないけれど
彼の気持ちがとても良くわかって
純粋な愛情が悲しかった。
子供は無償の愛を持っている。
私も息子に救われたし
こんなに好いてくれるのかと
泣いたこともあります。
うちの母はどう思ってたのかな。
私が母をずっと恨んでいたのは
やはり愛していたからだと
思いました。
flora