かけがえのない神秘的な美しさを幼い瞳は受けとめていた。


光に透かしたビー玉の透明な輝き、そこに閉じ込められた七色のささやき。

 

隣町まで続く電車の窓から流れる景色の移ろいは、毎回いつも新鮮だった——
 

心が揺れるワクワク、変わりゆく景色が奏でる小さな冒険。


そして、まだ若い母に寄り添いながら感じた、あたたかな安心感。

 

『帰ってきたウルトラマン』の影絵のオープニングは、悪を切り裂くヒーローと怪獣、MAT隊員、それは子どもの心をつかんで離さなかった。


すぎやまこういち作曲の伸びやかな旋律は、魂まで共鳴し、心をときめかせた。

 

夏の日、樹木にとまるセミは、命の瞬間そのものだった。
その存在感と果てしなく続く鳴き声は、永遠を運ぶ音と光の協演。

 

すべてが、完璧で、完璧すぎて・・・。

すべてを、その光の景色の中に包み込むほどに・・・。