みなさん、こんにちは！

ほそまゆげです！

X(旧Twitter)にて、

「スト6アーケードで遊んだよ！」

というポストを幾つもお見かけしたものだから、ボクも居ても立っても居られなくなりまして行ってきました！

ゲーセンに！

いやー、

「やっぱりゲーセンって良いよなー！」

と心から思います。

ゲーセンでビートマニアやらギターマニアやらに興じる、ちょっと頭の薄くなった中年男性(薄毛は男の勲章！)をお見かけするとね、何だか込み上げてくるものがあるんですよ。

「ああ、この方の良い感じのプレイから察するに、きっと若い頃からやってるんだろうな」

というのが慮られてねっ！

全然知らないプレイヤーだけど、そういう方には話しかけたくなっちゃうよね！

「ここにはよく来られるんですか？」

「始めてから長いですか？」

「良かったらもう少し見させてくれませんか？」

みたいにね。

まあ、絶対にしないよね。

コミュ障だもんね。

で。

店内を舐めるように視察した結果、あるじゃないですか。

我らが、

『ストリートファイター6タイプアーケード』

ボクは周囲をぐるりと見渡し、ギャラリーが誰もいないことに安堵と一抹の寂しさの両方を感じながら100円玉を投入したよね。

まあ、平日の昼間だし、店内対戦は起こらないだろうと覚悟して。

それにしても、同じアケコンでも我が家のファイティングエッジ刃とは操作感が違うよね。

正直言ってゲーセンのアケコンの方が頑丈そうで好き。

チクショーーー！（嫉妬）

でも、ゲーセンのレバーは短小なので、そこだけは謎の優越感。

いいんだ！

ボクはファイティングエッジ刃を愛でるんだいっ！

そして大方の予想通り、誰一人乱入プレイヤーが来なかったばかりか、ギャラリーも誰も来なかったよね。

ボクは独りで、

「くぅーーー！(笑)

ぜんぜん爆廻が出ねーーー！(笑)」

などと不気味に呟きながら、アーケードモードを進めたよね。

しかし、その時。

筐体画面には突如、

「Here Comes A New Challenger！」

の文字が。

突如始まる店内対戦…！！

相手は…？

キャミィだ…！！

ボクはもう何年も味わっていないゲーセンでの対人戦に喜びとプレッシャーを感じながら、これまでPS4で積み重ねてきたV.S.キャミィの対策ノウハウを思い出していた。

しかし。

決着はあっという間についた。

ボクはいとも簡単にキャミィに敗北した。

悔しかった。

ボクは悔しさの余り、キャミィ使いの顔を一瞥してやろうと、向こう側の対戦台に向かった。

もちろん、先ほど負けた情けないジェイミー使いだとバレないように、数分間の時間を置いて。

ボクは目を疑った。

そこに座っていたのは女性だった。

ボクが想像していたのは昼休みに作業場から抜け出して休憩をしに来た中年男性だった。

しかし、そのキャミィ使いは丁寧に手入れされたセミロングの髪を美しくなびかせ、次の対戦相手を待ちながらトレモに励むうら若き女性プレイヤーだったのだ。

先述の通り、ボクは単に対戦相手の顔を一瞥してやろうとしてこちらまで回って来たわけだが、その女性の筐体に向かう真剣な表情を知ると、話しかけずにはいられなかった。

「先ほどは対戦ありがとうございました。お強いですね」

ボクは努めて爽やかにそう声をかけた。

女性プレイヤーの薄い唇がかすかに動いた気がした。

しかし、店内の賑やかさでかき消されてしまったのだろう、彼女の声はボクには聞こえなかった。

ボクはもう一度声をかけることにした。

「キャミィいいですよね。ボクはジェイミーなのですが、なかなか上手くならなくて」

彼女は再び薄い唇を動かした。

今度は彼女の声がハッキリと聞こえた。

「作戦…開始」

え？

ちょっと何を言い始めたのか分からなかったが、きっとボクの声掛けがうまくなかったからだと反省した。

しつこいキモヲタだと思われては悲しいので、これで最後の声掛けにしようと全身全霊を賭して爽やかに、ボクは改めてこう声を掛けた。

「もう１戦しませんか？

今度はこちらから乱入します。

負けませんよ～！」

ボクはそう言ってパーカーの袖をまくり、コミカルにみせた。

それに対して彼女から返ってきた言葉はこうだった。

「…任務を遂行する」

え？

ボクは彼女と会話することを諦め、自ら発した再戦の誘いを回収するべく、それでも乱入した。

死闘の末、何とか彼女のキャミィに勝てた。

すると彼女は言った。

「対戦ありがとうございました。

あなたこそお強いんですね。

良かったらこの後、食事でもいかがですか？

ほら、対戦を振り返りながら…どうですか？」

キターーー！！

なんていうことは一切なかった。

そう、ボクは結局、誰にも乱入されることもなく、誰にも観戦されることもなく、独り黙々とアーケードモードをクリアしたのでした…。

うおおおおーーー✊

しかし。

隣の台で稼働していたスト５で約８か月ぶりくらいにコーディーを操作し、

やはりアーケードモードで遊んでいると、

今度こそ妄想ではなく、

「Here Comes A New Challenger！」

の文字が！！

まさかのスト5の方で乱入かよ！！(笑)

対戦相手は…ガイル！！

「フッ。ガイルか。

スト５はめちゃくちゃ久しぶりだが、ガイル戦は得意なんだ。

この勝負もらったーーー！

キエエエエエーーー！」

ボクは舌なめずりをしながら、かつてダイヤモンドリーグに昇格した栄光を思い出し、悦に浸りながら相手の準備を待った。

…。

…遅い。

相手のガイルさん、Vトリガーの選択が遅い…。

もしかして対戦相手を待たせてイライラさせる作戦なのだろうか？

しかし、ボクは落ち着いていた。

「甘い。

そんなことでボクが動揺するとでも？

ボクはさっきまでスト６アーケードモードを孤独にプレイし続けたプレイヤーだよ？

辛抱強さには定評があるッ！」

さて、対戦が始まる。

当時のボクはコーディーと一体感を感じていた。

スト5終盤なんて、コーディーを操るために「操作」を意識することなんてほとんどなかった。

まさに息をするが如くコーディーを操ることができており、それゆえ操作以外のことに意識を割くことができていた。だからボクはゾンクナックルを使えないながらも、夢のダイヤモンドリーグに到達することだって出来たのだ。

しかし。

ここ８か月間、一度もスト５をプレイしなかったことで、ボクはコーディーの操作をもう完全に忘れてしまっていた。そればかりか、スト５の戦い方すらもまるで思い出せなかった。

ガイルがタイミングを計り、ソニックブームを撃ってくる。

ボクは無意識にコーディーで無影脚(ジェイミーの技)を出そうと操作していた。

こちらの飛びが通っても、反射的にボクの指先が操作したのはコーディーのコンボではなく、ジェイミーのコンボだった。

そのようにしてコーディーによるV.Sガイル戦は散々だった。

まるでお話にならなかった。

しかも、対戦相手がめちゃくちゃ屈伸で煽ってきた(笑)。

これには声を出して笑いました(笑)。

(動画を撮っていなくて残念)

何というか、個人的にはこういう光景に「ゲーセン感」を感じましたよね。

やっぱりお互い１００円を賭けているからか、「殺そう感」が家庭用とは全然違う(笑)。

結局ボクはコーディーの操作を思い出す間もなく、そのまま屈伸ガイルに処されて終了。

もうね、あまりにも見事な負けっぷりと相手の執拗な屈伸煽りとで、ボクは対戦終了後、顔を真っ赤にしてマッハでトイレに駆け込んだよね。

単にお腹が痛くなっただけだけどね。

…。

しょーもないボケをかましてスベりました。

申し訳ございません。

で。

多分２年ぶりくらいにゲーセンに行った感想は、やっぱりゲーセンって好きだなぁっていうね。

SNSなどでは、

「スト６のアーケード版？

自宅でこれだけ快適に対人戦ができるのに、今さらアーケード版とか流行るわけないじゃんバカかよ死ねよ」

という意見もあるようですが、ボク個人としてはアーケード版にはアーケード版にしかない良さがあると思うんですよ。

何なら、ゲーセンって喫茶店みたいな感じだと思うんです。

今の時代、自宅でもまあまあ美味しいコーヒーが飲めるわけで。

それなら妻と二人、煎れ立てのコーヒーを飲みながら、とりとめのない会話に花を咲かせて楽しむことだって出来るはず。

でも、ボクらは敢えて喫茶店に行く。

家でなら数十円とかで飲めるコーヒーを、わざわざ何百円かの代金を払って飲む。

じゃあ、それが無駄なのかっていうと、ボクはそうは思わない。

自宅とは異なる空間で、家のことから解き放たれ、目の前の時間を楽しむことができる喫茶店。

ゲーセンも似たようなところがあるんじゃないかな？

…違うか。

ということで、ストリートファイター６タイプアーケード。

ボクがプレイした限りでは、全く遅延などの問題もなく、十分に楽しめました。

強いていえば、ネスカとかいうカードがなくても全国対戦ができれば、店内対戦の相手がいなくても対戦ができるよな～という感じですが、まあ、これはプレイヤーが集うだろうコアタイムになかなか遊びに行けないボクの社畜っぷりが原因なので仕方なし。

さて、モチベーションが高まりまくったことで、帰宅してスト６をやろう！！

１００円ではなくLPを賭けて！！

うおおおおおーーー！！

つづく

#107 スト6アーケード＆店内対戦＆おまけ(スト5アーケード)