夜空の天の川を君と見上げている
強く輝く星の煌めきを見て
僕は君に聞いた
「織姫と彦星の距離を知ってる？」
そういうと君は夜空に手を伸ばして
指で測りはじめた
そして「10センチかな？」
もちろん違う
「正解は16.4光年」
君は？マークを顔に浮かべている
「とてつもなく離れてるてこと」
僕は笑いながら言った
君は僕から視線を外して
夜空をまた見上げはじめた
少したって君は
「でもやっぱり10センチでいいや」
と言ってきた
僕が「なんで？」と聞くと
「だって何時でもこうやって
手を繋ぎたいじゃん」
そういって手を握ってきた
僕は照れながらその手を握り返した
そして今度は僕が夜空を見上げながら
「僕もそっちのほうがいいな」
そう言って僕らは手を握りながら
天の川を見続けた
遠い遠いとてつもなく遠い
二つの星を二人で寄り添って見続けた
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