保証協会付き融資の場合、銀行の金利+保証料がかかってくるので
少し割高になります。
今回は保証料を少しでも安くするための手段を
ご紹介しようと思います。
その前に保証料について簡単に説明します。
保証協会は保証をつける際に、手数料を徴収します。
これが保証料です。
保証料は金利と同じようなものです。
○.○%というかたちでかかってきます。
ただ、保証料はほとんどの場合、最初に一括で払います。
金利をまとめて先に支払うイメージです。
割高になるといっても、銀行の単体での融資だと、
中小企業の場合は相当高い利率になる可能性があります。
なので、実は金利+保証料は割安なのです。
保証協会付きの場合、金融機関は低い利率で貸してくれます。
保証料率はどうやって決まるのかというと、
い2つの場合があります。
基本は、財務内容の良し悪しで高くなったり低くなったりする方法です。
たとえば下の図のように変わります。
【責任共有保証料率】
① | ② | ③ | ④ | ⑤ | ⑥ | ⑦ | ⑧ | ⑨ | |
保証料率(%) |
1.90 (1.62) |
1.75 (1.49) |
1.55 (1.32) |
1.35 (1.15) |
1.15 (0.98) |
1.00 (0.85) |
0.80 (0.68) |
0.60 0.51) |
0.45 (0.39) |
①~⑨というのは、財務内容のランクです。
①が悪い、⑨が良いという風になります。
①は1.90%、⑨は0.45%なので、4倍くらい違いますね。
もうひとつは、制度によって固定した料率がある場合です。
これは地域や制度によっても変わってきます。
財務内容で決まる場合は、財務内容を良くすれば安くなるのですが、
ここをコントロールするのは無理です。
ランク付けも絶対に手計算で出せるものではないので、
小細工などしても無駄になります。
ただ、保証協会に税務申告書を2~3期分持って行けば、
保証料率を計算してくれるので、自分の会社がどのランクなのかを確認できます。
固定した料率の場合は、
保証料率が低い制度、また低い地域を探すことで解決できます。
ここで、財務内容のランクが良い会社の場合、
たとえば⑨のランクで0.45%の保証料率の場合は、
たいていどの制度よりも低いので、
ランクで決まる保証料を使える制度にしたほうがいいです。
また、地域ですごく低い保証料率の制度があったら、
そちらを利用したほうがいいです。
では次回は、保証料率をより低くするための方法について、
詳しく紹介したいと思います。