現在、世界でもっとも使われているタロットカードは、ウェイト版ですが、アーサー・ウェイトという方が、黄金の夜明け団で使われていたマルセイユ版のタロットカードを、参考にして、自分の解釈で、新しく作ったカードなので、ウェイト版と言います。

しかし、とても不思議な疑問が湧いてきます。

たとえば、小アルカナの4つのスートの中の、ソード（剣）は、1から10まで番号がついておりますが、これは、カバラ数秘の中の、生命の樹の中の10個のセフィラに基づいております。

そして、例えば、ソードが10の場合は、一番下のマルクトに対応しております。

ソードは、火・風・水・土の4つのエレメントの中の風に対応しております。

象意は、知性、知恵、論理、正義などです。

そして、第10セフィラのマルクトの意味は、

守護天使は、サンダルフォンです。

そして、ウェイトが創造した、ソード10のタロットカードの絵は

ウェイトが参考にしたマルセイユ版のソードの10には、数字のみで絵は無かったので、ウェイトは自分で上図の絵を創造しました。

しかし、私には全くこの絵の意味が分かりません・・・

それは、ソードの象意である知性・論理などと、第10セフィラのマルクトの意味を結び付けても、上図の様な絵は、全くイメージできないからです

本来なら、守護天使のサンダルフォンは、悪魔のサタンと闘うほど強い天使なので、少なくとも、こんな、剣でめった刺しされて倒れるイメージは全く浮かんで来ません・・・

ウェイトは、生命の樹の第10セフィラのマルクトとは全く関係ない絵を創造したのでしょうか？・・・

絵と、マルクトとの間には、論理的な整合性は全くありません。

売れるようにするために、何か興味を引く絵をくっつけただけなのだろうか？・・・

疑問が湧いてくる・・・