夢を見た。
父と車で遊びに出かけると母に告げると、
「いいけど……。でも出来れば女の子は家で夕飯の支度を手伝ってほしいなあ。」
と、言われて、
母の、言葉は控えめだけど、その独特な圧力と重さに、
「嫌だなあ。」と思いながらも、家に残る夢。
目覚めても、窮屈で、ジトッとした感覚が残っていた。
女の子だから、家にいて家事を手伝わなければならないなんて、
虫酸が走る。
私が我慢してるんだから、あんたも我慢しなさいよ、という、ベタッとした重さも。
私は遊びに行きたい。
お母さんも、嫌なら全てをかなぐり捨てて、遊べばよかったんだ。
誰かが何かを我慢して、勝手に人を巻き込んでドラマを産んで、
馬鹿げている、と思った。
ベタッとした重さも、勝手に人を巻き込んでしまうところも、
全部自分の投影であることは、分かってる。
でも本当にもう、そういうの十分だな。
もういらない、お腹いっぱい。
淡々と、
軽く、軽く、「やりたい」と思ったことをシンプルにやりたいな、と思う。
よみうりカルチャー浦和
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