「微乳」を検索キーワードにして来られた方へ
申し訳ございませんがここにはお探しの乳は存在しません
凶器
猫の肉球のぷにぷに感は
わたしに癒しを与え幸せな気持ちにさせてくれる
なのに
猫の伸びた爪は凶器でしかない
さきほどその凶器を切ろうとしたらひっかかれた
今わたしの左の乳房はひっかき傷とともにほんのり血がにじんでいる
香りの妄想電車
髪の毛はシャンプーの香り
身体は無臭
衣類は柔軟剤の香り
の男性に好感を覚えるのだけれど
今日電車の中で隣に座った男性からとてもとてもいい香りがした
「あのーすみません、香水なにつけていらっしゃるんですか?」
いや違うな
「あのー突然申し訳ありませんが香水なにつけていらっしゃるんですか?」
んーなんか違うな
まったく見ず知らずの、たまたま電車の隣に乗り合わせた人間が
どう丁寧に話しかけたところで怪しいおばさんにしかならないな
てか仮に質問する勇気があったとして相手からそれに対する回答を得られたとしても
その後電車降りるまで気まずい感じになるよな
なんだこのおばさん俺に気があるのかよ?とか勘違いされたら最悪だな
そういうんじゃないから、純粋にその香りがなにかってのが知りたいだけだから
あなた個人にはなんの興味もないから
家に帰るなり嫁に
「さっき電車でへんなババアに香水なにつけてるとか聞かれちゃってさ怖かったよ」
とか言われるのがオチだな
などとナガティブな妄想をしていたら危うく乗り過ごすところだった
