日本が変われるのかどうか。
原因と結果という考え方。結果には必ず原因がある。
今の日本になったのは、これまでの日本が原因にある。
様々な原因があると思うけど、究極な原因は「敗戦」だったのではないかと思う。
そこから、日本の姿は一変してしまったように思える。
弱くなった?弱くされられた?
日本を「被害者」とする考え方もあるが、一つに日本人の元々の気質もあったように思う。
例えば「絶滅危惧種」の動物がいる。すでに絶滅もしているものもある。
その動物に共通していることは「人間を怖がらない」という「優しさ」を持っていること。
人間が近づいても、優しく近寄り、人間にすり寄る。そこをやられてしまう。
なんとなく、日本人に似ている。
日本人の気質は元々温和であり、人懐(なつ)っこく、「和」を尊ぶもの。
そこと「世界の思考」が合わない。世界の思考とを、和を持って調和させようとする。
それは実際には難しい。言うことは言い、ダメなものはダメと言えたらいいけど、
結局は、自分たちがその「ストレス(起こりうる負の部分)」を預かり受け入れる。
その繰り返しが、今の日本を形作る本質的な原因だったと考える。
政治も、経済も、日本人の考え方も、緩くなってきている。
「ならぬものはならぬ」というかつての教えも、今では崩れている。
多分、修復不可能なところまできているのではないかと感じる。
かつて「神風」が吹いたように、いずれ近い将来に「神風」が吹かないことには、
敗戦以降の日本人が作り上げてきたこの日本社会は変わらないのではないかと考える。
そんなことから、外圧に関わらない部分で「内部を固める」ことが必要とされている。
ご縁あって、僕は、神社関係の仕事をしている。
仕事をしながら、そのあたりの「日本の精神文化の再構築」を目指している。
この仕事は、自分でもやっていて「とても重要な役割」であると感じている。
今、神社界は様々な課題も抱えている。細かいことも聞いている。
僕は神職でもなんでもないけれど、僕の仕事を通じて、
これらの課題を解決する一歩も見えてきている。
神風を吹かせることにつながるなどと偉そうなことは言えないが、
神社界を修復することも、次の日本には必要なことだと思っている。
人は、信念を持てば、前に進める。
日本全体が、それぞれの思いで、前に進めるよう、信念を持った動きをしたいと思う。
めでたし めでたし。