昨日、早朝にユニコーンが亡くなりました。


馬房内での骨折。予後不良で、安楽死措置が取られました。


少し前にフレグモーネを患い、療養していた矢先でした。
フレグモーネ自体は発見が早かったようで、腫れもそこまで酷くなく、順調に快方へ向かっていたようだったので本当に残念でなりません……。


21歳。近年ではサラに淘汰され見かけなくなったアラブ馬の元競走馬でした。
現役時はユニコーンレディ、クラブではユニコーンと名乗っていました。
どちらも芦毛にちなんで付けられた素敵な名前。
馬場馬として競技で活躍し、多くのライダーがお世話になったユニコーン。
牝馬らしく気分屋で、それなのにかまってちゃん。栗毛の馬が苦手で黒鹿毛の馬が好き。洗い場で気に入らない子が隣にいると、「私に気があるのよ!この子!やだわー!」なんてヒンヒン怒って指導員から「自意識過剰なんだから!」と叱られたり……。
「そーゆー気分じゃないのっ」とプンプンしたかと思ったら、ちょっと離れただけで「だからって一人にしないでよー!」と近くの物や鞍を落としてアピールしたり。
あー、またユニコが散らかしてるー、なんてため息吐くことも、出来なくなってしまいました。


苦しみのない空の上で自由に駆け巡っていることを願って。
お疲れ様でした、ユニコーン。











会有馬では貴重な芦毛でした。
白馬に跨ってみたい、とちょっと憧れを抱いていた私はたまたま選定されて浮足だったのを覚えています。
下手っぴ相手に、駈歩してくれました。
隣のベーシックBCのサークルから、「白い馬がいる!」と声が上がり、指導員が「あのクラスに出るのは珍しいんですよ。普段じゃ見れないから、良かったらちょっとレッスン見させてもらいましょう」と注目を浴びて、きっと私のようにいつか乗ってみたいと思われた方も中にはいたでしょう。
いろんな人に夢を与えてくれた素敵な馬でした。
ありがとう。