長い間、お仕事お疲れ様でした。
天国では苦しみから解放されて、青草の草原を走り回っていると信じています。







思い出

駈歩Aに上がってから、上手く駈歩を出せなくて悩んでいた頃、たまたま選定で当たりましたね。

その時、常歩も速歩もすごくのんびりで、これで大丈夫なのかと思っていたら駈歩はバッチリ走ってくれました。

「やってること、間違ってないよ」「もっと自信持ちなよ」、そう言ってくれる馬でした。


ここは駈歩のレッスンだから、とまだ速歩なのに駈歩を出して、それを止めたら「じゃあもうやらない」と拗ねてしまって指導員から「好きにやらせてあげて」と言われるくらい駈歩のエキスパートでした。

右手前は苦手だから一人で慌てて跳ねたり前のお尻を噛もうとしたりして、でも落ち着いたらしっかり走ってくれましたね。

私は運良く選定で3回ほど、相棒が決まるまでの間に専用で5回ほどお世話になりました。

初めましての時は馬装から回し蹴り、乗せたゼッケンをずらす、手入れも嫌がって洗い場で逃げ回る、となかなかでしたが、数回乗るとそれも無くなり、手入れもしっかりやらせてくれるようになりました。

馬房のリンゴのオモチャで遊んでたり、ユニークな一面も沢山あったね。


ファンの多い馬でした。

シュヴァリエ、どうか安らかに。