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馬旅人 コスタリカ〜メキシコ その2

硫黄を含んだ川は山から溢れ出し延々と下流に向かって流れていた。

水遊びの後に羽を太陽に向けて乾かしている鳥が川の真ん中に突き出た岩にたたずんでいる。

僕はしばらくぼけっとしながらいつ鳥が飛び立つのかじっと眺めていた。

いつまでたってもぴくりとも動かない、僕かそれとも鳥か、どっちが先に動くのかのんびり待つ事にした。

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自然の中に長く身を置いていると、ふとした瞬間に時間が止まっているかのような不思議な感覚に陥ることがよくある。

喧噪とした都会から離れ、馬たちと戯れるワイルドな生活はしばしば不思議な空間を僕に見せてくれる。
夜に火を焚き、火が踊るのに合わせて火花が満点の星空に舞い上がっていく、虫の音の絶え間ない合唱。
聞いたこともない不思議なリズムが作り出す空間は、僕を解き放ち自然と一体になる

馬たちもまたこの世界の住人なのだ。


 ある日、馬たちがのそのそと近寄っては僕に問いかけた。


「なぜあなたはそんなに急ぐのか?」


「きっと太陽が昇っては沈んでいくからじゃないかな」




僕は答えた意味もわからずただ巡り来る一日一日を思った。


「なぜあなたはそんなに考えるのか?」


「世の中には僕の知らない事があまりにも多いからさ。」


そんな僕の答えに馬たちは知らんふりをして、のそのそと去って行った。

通りすぎて行く馬たちのたてがみが川から吹いてくる風に煽られては、たなびいていた。



 日々の生活が何かを準備している間に起こる別の出来事の集まりなのだとしたら、僕はせめてその時々に表しかないコインを投げていたいと思う。

そしてそんな風に明確にかつ漠然とした感覚のなかにいる馬たちが羨ましく思う。

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ところでいつも考えてしまうのが、自然と都会のコントラスト。

ありとあらゆる情報があふれかえっている都会。
そのあふれた情報に慣れてしまっていると、しばしば自然の中にいることが妙に退屈に感じることがある。

めまぐるしく頭をまわすような情報が一切ないから、単純すぎて今度は逆に情報が欲しくなる

人はなんてわがままなんだろう。

無いと欲しくなるし、あるとどうでもよくなってしまう。そしてそれをひたすら繰り返す。そしてまた明日を夢見るのだ。



 人はいつの世も昨日を思い、明日を思う。なぜかいつも、今という現在はおいてけぼりにされているみたいだ。


「何をそんなにあれこれ考えるの?」


ふたたび馬たちがそんな風にぼくを見ているような気がした。

川の流れはただ流れるだけ、岩場で淀むこともあれば崖から滝になって滝壺に注ぎ込むこともある。

ただそのままであることがいかにすばらしく、難しいことかと気づかされる


僕は、そんな世界にどっぷりと浸かって生きている、いやそんなことさえ考えもしていない彼らがふとしたときに妙にうらやましくなってしまうのだ。

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馬旅人 コスタリカ〜メキシコ その1

朝、あたりが明るくなってくる少し前に目が覚めた。ありとあらゆる生命が目を閉じて自分の夢の世界に浸っているかのように静寂が草原を包み込んでいた。僕はメキシコ、チアパス州にある名も与えられずに佇む軒並みに続く山々の中にいた。太陽が昇り始めるまでのわずかなこの時間だけは現実とは思えない別世界の空間を作り出すような気がした。


 太陽が昇ってきた頃に馬たちのシルエットが朝靄とともに長く陰を落とし始めた。水気を帯びた草は靄の中から光を放つ。

馬たちがのそのそと草を食べる光景は、今まで馬とともに生活してきた僕の気に入っている光景の一つである。

そして風景は時計の針が早周りをしはじめるように移り変わり始める。

 皆が起き始めると忙しく準備にかかる。石を並べた火所に火を焚き、コーヒーを作り、馬にサドルを乗せ、必要最低限の荷物を入れたサドルバックをのせる。そして気がつけば、緑と空の大海原に向かってキャラバンは動き出す。

きれいな曲線を描くはげ頭の丘を越え、大きな山を登り始めた。延々と続く道を登っていくその様子はまるで、その昔シルクロードを渡り歩く商人たちの生活を思い起こさせる。そしてその様子がありありと目に浮かび始め、現実に目の前に現れて通りすがっていくかのようなそんな幻想的な世界が僕の眼中には広がっていた。

僕は我に帰るでもなくただ当たり前に受け止めていたその風景を、自分という等身大のブラウン管を通して見ているような、そしてどこか違った時間のレイヤーにはまり込んでしまったかのように景色をただただ眺めていた。

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 日差しはどんどん強さを増し、遮るもののない山で粒ほどの点でしかないキャラバンの隊列に日差しが降り注ぎ始めた。カランとした大地に大きな積乱雲が延々と続いている。馬のシルエットの上に立ち、延々と続く山の尾根にいくつもの蹄だけを残し疾走していく。目の前に広がるのは360度、見渡す限りの山々の景色,、そして馬の息づかいだけだった。

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 太陽と反対方向に再びシルエットがのび始めると、どれだけの時間を過ごしたのか気づかされる。移り変わる山の景色は時間が立つのを忘れさせてしまうかのようだった。いつしか自然を観察することからいろいろな情報を受け取り始めた。太陽の位置が方角と時間を。雲の形が、風が、雨を教えてくれる。そして何より自然の強さと大切さを感じる。



僕はふと我に返ってみると、えらく遠くまで来たものだと、東京にいたときのことを思い出していた。

消えることのないネオンと人々、そして情報の嵐。刻々とすぎる時間は時計の針によって指し示される。
時折僕は、自然には独自の時間の流れ方があるように思う事がある。

馬が草を食んでいるように、川がただ意味もなく流れ続けるように、そこにはただ漠然とした自然という生命の営みがあった。


太陽は山の向こう側に沈もうとしていた。
そして通り過ぎていくキャラバンの影は、瞬間を刻々と地面に映し出しては消えていった。


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話題の馬具専門店ノーマッズトレイル ネットショップ ついに始まりました!!!

店長リュウタにかわって今日はヨシがブログを進めて行きま~す


日本の皆さん地震の影響は大丈夫ですか??こっちメキシコでもトップニュースは地震情報ばかりでメキシコの友達も皆、我々在住日本人の心配をしてくれています。

店長は今メキシコで東北地方太平洋沖地震チャリティーコンサートの企画をはじめました。

たくさんのメキシコの友人も賛同してくれて、コカコーラなど大企業をスポンサーにするぞとすごい意気込みでがんばっています。

たくさんの義援金をおくれるように僕も期待しています。



そしてとうとうこんな最中うちのネットショップもオープンしました!!
馬

僕はコスタリカからメキシコまで馬30頭を引き連れてホースキャラバンとして旅をしたことがあり、その経験から馬具専門店、とくにウエスタンスタイルのショップを立ち上げることになりました。

またホースキャラバンの旅の内容を次回から6回に分けて掲載して行きたいと思います。またウチのメンバーのユウキが今現在ホースキャラバンでの旅話を随時更新して行きますのでお楽しみに!!


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