京都府の「宇治茶の世界文化遺産登録推進プラットフォーム」の5回目の会議が26日、同府宇治市で開かれ、「日本茶のふるさと『宇治茶生産の景観』の維持・活用戦略案」が示され、2020(平成32)年の登録を目標にすることが固まった。平成26年5月にも、具体的な府の施策を盛り込んだ行動計画をまとめる。
戦略案では、生産維持のため、宇治茶の生産効率を高めるための農道や機械の整備▽後継者や新規就農者の確保に向けた人材育成▽新品種の育成-などを打ち出した。
また、宇治茶ブランドの発信のため、宇治茶の日や宇治茶おもてなし条例の制定▽宇治茶の淹れ方を体験できる宇治茶電車の走行▽宇治茶講座やお茶の淹れ方教室の開催▽外国語のホームページの開設-などが提案され、生産と景観を結ぶ場として、茶農家の縁側をカフェにすることを支援することも盛り込まれた。