総リード「万事修養」を読んで

「万事修養」という言葉は時代が変わっても今も昔も変わらない真理原則だと思います。今回も有名な方の素晴らしい言葉がたくさん書かれていましたが、私は祖母の言葉が一番心に刺さります。

 私自身は幼い頃から土日も忙しい母に代わって祖母に育てられました。辛い時や困った時に相談する相手も祖母でした。幼いなりにも理不尽だと思うことは多々あるもので、祖母にそれを相談すると私の気持ちを受け止めつつもいろいろな話をしてくれます。いつも最後には「全て徳を積むための修行だと思いなさい」と諭されてきました。

 そんな祖母も私が36歳の頃には認知症が進み相談することはできなくなってしまいました。

 現在58歳。この歳になってもなお理不尽に思うようなことで心乱れ辛くなることも多くあります。また、自分自身が理不尽なことを知らず知らずにしてしまっていた、ということに気づくことすらあり、そんな時には自分は心の狭い人間だ、と感じます。

 今はもう祖母も亡くなり、自分が心から信頼して相談出来る人は数少なくなってしまいましたが、相談した相手が私に言ってくれる言葉がまるで祖母からのメッセージのように思え、ハッとする自分がいます。本当に強い人間というのは素直な心で自分自身を支える言葉をもっている人と心得、これからも万事修養していきたいと思います。