幸せとはいったいなんなのか。
アドラー式心理学について、対話形式で内容をわかりやすく解説している本である。

心理学と言っても、中身は幸せについてもかかれており、哲学とミックスされた内容である。
心理学というか、心持ち、生き方、ライフスタイルの先に幸せがあるといった構造。

幸せと言われるとうさんくささがでてくるが、実際、自分は少し生きるのが楽になった。


それは、本書にかかれている、他人の期待を満たす必要がないといった一節を見たからである。
これは、自身の課題と他人の課題を分離するという文脈ででてきた言葉なのだが、
結局、他人からの評価をどうこう操作することは不可能であり、なのであれば、他人の期待を意識して行動を変える必要などないというのだ。

なんと、衝撃的な言葉だろうか。
他人と比較したり、他人の視線をどこか気にしていた自分には、なんともしびれる言葉であった。

もちろん、自己中心的に生きろということではない。幸せになるためには、他者貢献が必要であるなど、他にも重要なマインドや生き方を語っている。

嫌われる勇気、というから自己肯定的な内容の本かと思っていたら、幸せについて考えさせられていた。
しかもわりとしっくりくるものを。
そんな気持ちにさせられた本でした。