「春の居場所」を見ました。
普通の高校生を描いているんだけど、真希ちゃんの表現はいいですね。
演技ではない自然さを感じます。
ちょっと内気な女の子。
そしてバレンタインデーがやってきた・・・。
理由なんか分からないけど、好きで好きでたまらない男の子が目の前にいる。
内気な芽衣子にとっては、一大事。
ダメかもしれないけど、やっぱりバレンタインデーだから告白したい・・・。
・・・。
ダメだった・・・。
これで高校生活もおしまい、明日からは受験勉強だ・・・。
自分の高校時代をふと思い出してしまいました。
あの頃好きだったあの子は、今はどうしているんだろう?
ちょっと甘酸っぱい記憶・・・。
でも、あれはいい思い出だ。
だから、今でも思い出せる。
ただ、焦っていた自分があり、記憶が飛んでしまっている部分もある。
自分に向かって、かわいらしいねっていいたくなる。
それが高校時代。
鷺沢さんの原作部分は真希ちゃんが演じていましたが、これは珠玉の作品でした。
後半の佐藤さんが演じた部分は、佐藤さんがということではなく、脚本が少し雑だったかな?と思ってしまいました。
そんなに大好きだったのに、面影も忘れてしまうものだろうか?
大デブになっていたりしたら分からない、或いは分かりたくない、というのはあるだろうけど、大人になっても結構いいヤツだったから、思い出してもいいはず。
うーん、ちょっときびしい・・・。
鷺沢さんの遺作が本になっていますが、前半は在日朝鮮人の話です。
世代が下っても、居心地の悪さは残ってしまっている。
それを少しでも解消させようと、親は日本名を子供につける。
親としては、せめてもの気持ちなんだろうけど、いつまでも2つの名前を持ち続けることに違和感を感じることを禁じえない・・・。
その小説(これも途中で終わってます)の後に、春の居場所が収録されています。
自分の背丈と全くあっていない高校での生活。
周りはテストのできない連中で、自分だけがテストが出来る。
みんなからすれば、天才がなんでこんなアホ学校にやってきたんだろう?となる。
そんな逆境の中、芽衣子は頑張る。
そして恋もする。
普通の高校生のように・・・。
最後まで高校生のままの方がよかったのかもしれない。
その中で、自分の居場所を求める、こういう風に照明を当てた方が良かったかもしれない・・・。