深紅 って、とっても深い映画ですね。

内山理名・水川あさみが主演ですが、本当の主演は真希ちゃんじゃないかな?って思います。


この深紅の原作は、惜しくも自ら命を絶たれた野沢尚さんです。

野沢さんのこの原作は「吉川英治文学新人賞」を受賞されておられ、注目された作品です。

特に前半部分のインパクトはとても強く、涙なくしては読めません。


また、その原作を遙かに凌ぐ演技をしたのが、真希ちゃんです。

「生きていてごめんなさい」

この言葉を聞くたびに、命の重さを感じます。

生きていく辛さ、生きてしまっている辛さ、死んでしまった辛さ、殺されてしまった辛さ・・・。

どう表現しても辛さを抜きにしては語れません。

その辛さを真希ちゃんは体全体で表現していたと思います。


修学旅行で楽しそうな真希ちゃん。

この世の幸せの絶頂、という表情が体の底から溢れ出ている感じです。

そこから、一気に駆けおろされてしまう恐怖。

いつしか、感情を心の奥深いところに閉じこめてしまった小学6年生・・・。


もし、この映画を見ていない方がおられたら、是非見て欲しいと思います。

知らないうちに真希ちゃんを見て泣いている自分に、気づくかもしれません。