昨日、福岡市の砥ぎ師宅に行き、研磨を依頼した刀を受け取りに行ってきました
これは、孫六兼元より以前に手に入れたもので
銘文は表、伯耆守藤原汎隆、裏は越前住
二尺九分反りの浅い明暦くらいの作刀

平均の長さ二尺三寸よりも二寸以上も短寸で
おそらく注文打ちだろうと皆の意見です

ただ、銘文が伯耆守ではなく伯老守となっている

これは、切り間違ったのか、または洒落か。。？
今まで実際に手に取って見たり、写真で見ても
この伯老守は見たことがない
しかし保存刀剣の鑑定証が付いている
日本刀剣保存協会に電話したら
『正真まちがいありません』とのことで安心

手前かっての想像だけど、
汎隆が高齢に鍛えた刀ではなかろうかと (*´ω｀*)

実はこの刀、素晴らしく斬れます
むかし、現代刀作家の裏山でよくやっていた遊び
青竹を一尺ほどずずつに鋸で切り
それを台の上に乗せ、不安定の状態で斬っていたものです
(それが今の新聞斬りにつながる)

🐱そのとき、現代刀作家に斬らせたところ
🐶刃をこぼされてしまいました笑

洗わず斬ったから砂でも付いてたのかも。。

その刀鍛治に砥ぎ師を紹介されて先身幅が落とされてしまい
研ぎから帰ったら棟に小錆までも。。
それ以来、放ったらかしにしてたら錆が広がり

それでこの度の砥ぎ師に依頼したと言うわけです

鎺、白鞘も新調し
見違えるほどになって帰りました
やれやれです

伯老守藤原汎隆