僕は刀剣の拵え、刀装具も好きで
この鍔を入手したのは三十二、三才の頃で長く手元にある

茎(なかご)穴の状態からみて
一度も刀に掛かっていない状態のままです

滑らかな木瓜型の全体を槌目仕立てにし、耳を打ち返し
右肩方にタガネの切り口良く鉈の透かしを彫り
その下に亀甲模様、裏面の下方に簡単に木立ちを
それぞれ毛彫を施し、趣のある仕様となっています

寸法は、縦８５ミリ横７７ミリ重さ１２０グラム
厚さ、切羽台２,５ミリ打ち返した耳４ミリ

製作時は明治前後の幕末期で１５０〜６０年前頃であると思われ
それよりも、この鴨義虎は刀工であり、刀鍛治の作った鍔です
この義虎とは如何なる刀工かと調べてみたが、なかなか足跡が掴めない

作刀の在銘刀の茎には山城住雲竜子吉光三十五代孫善虎
鴨神水義虎造賀茂神水義虎加茂神水義虎と銘を切るらしいが
市場で見ることも無ければ茎の押し型も見たこともなく

山城国相楽郡鴨神社、今の京都の岡田鴨神社の境内の近くに居を構えていたらしいとネットには書いてありました

しかし、この工の刀剣製作技術は分からないが
この鍔の鍛えはよく出来ていて、程よく焼き入れがなされ
爪先で弾いた音は乾いた音色が耳触り良く聞こえる👂ﾁｰﾝ

こういう鍔は刀に掛けることなく箱に収めて 📦
たまに取り出して乾拭きしてやるのが良いと思っています

🐶そうしてあげなさいね
🐱鉄モノはたまには手入れもしなくちゃね
うん、そうしてるよ (・ω・)

今年も押し詰まってきました
僕も明日までは残り仕事があります

少し早いですが、皆さま良いお年をお迎えください
🐱🐶お迎えください m(( _ _ ))m

鴨義虎の鍔