1・生命とは何か?
「生命」という言葉にはなんとも言えない暖かさ、力強さ、エネルギー、とともに秩序、法則性を感じる。
ここでは、この「生命」について考えてみよう。
一般的には生物の活動源という認識だろう。
また、生物は化学反応の産物であり、精神も肉体の物理的・化学的反応から発生するものであり、生命を科学の視点で説明しようとする考え方もある。
さらに、生物には魂が宿っていてその魂が抜けると死が訪れるという捉え方もある。
直感的にはどちらも生命の一側面を捉えているように感じる。
2・生命の本質
生命について考えるにあたり、生物進化の歴史を追っていくことも一つのアプローチとして有効かもしれないが、2020年現在の生物学的知見が正しいかどうか、素人には判断しかねるので、まずはわかりやすいところ、人間の生命について考えてみようと思う。
なぜなら僕も人間の一人だから。自分のことを探る方が難しい学問を一から学ぶよりも手っ取り早いからだ。
①人間について
では早速、人間について色々と探ってみよう。
「人間には肉体がある」
これは実感としても一般的にも正解でしょう。
「人間には心がある」
心は目に見えないので、あるといえばあるけど肉体のように「ここにある」と断定できないので無いとも言える。
この辺から、魂とか物質的な作用だとかの意見が分かれてくるところかもしれない。
ただ、どんな作用かは別として、心は感情として現れたりするので、「あるらしい」ぐらいにしておこう。
「人間は死ぬ」
これは異論が無さそうだが、近頃はトランスヒューマニズムなど、テクノロジーと肉体の融合により永遠の生命を実現するという思想も出現してきた。
現在のテクノロジーでは実現できないので、基本的には人間には死が訪れるという認識でいいでしょう。
ここでも、死んだ後はどうなるかについて意見が分かれるところ。死後は完全に無に帰して消滅するという見解もあれば、魂が抜け出してフワフワ浮かんで存在し続ける、あるいは転生して次の人生が始まるという考え方もある。
これは証明不可能なので、そっとしておこう。
いずれにしても死んだ時にわかるでしょう。
②環境との関係
人間について考える時、生物としての人間であるとともに環境に適応しつつ社会生活を営む集団の一員としての人間という側面も併せて考えていくことにしよう。なぜなら人間は自分一人だけでは存在し得ないものであり、無人島に一人っきりという特殊な状況でさえ、環境の影響とは無縁ではないからだ。
ここで人間の機能的な視点から環境との関わりを考えてみよう。ただしあまり深掘りはしないつもりである。
まず「目」について考えてみる。
目は周りのものを見るという機能がある。
手元から、ある程度遠くまで見ることができる。
だが近すぎると、ピントを合わせられなくなるのでハッキリと環境を認識するためにはある程度の距離が必要になる。ぼやけていても光を感じることができるという意味では見えているとも言えるが、人間の目の機能的な意義は、環境をより正確に認識することにあるのだとしたら、自分を含めた一定の範囲が人間の生物としての必要領域と言えるだろう。
生まれながらにして、人間は一定の範囲を必要とし、さらにはその外側の世界があることを前提としているとも言える。