Adenocarcinoma   Class V

 

「胸水から癌細胞が見つかりました。

腺癌というタイプです。」

 

2018年3月12日(月)午前、市立病院の呼吸器内科の診察室で、細胞診の結果を担当医から告げられました。

 

「この後は、腫瘍の組織を採取し、さらに詳しい検査をしてから、治療方針を決めることになるでしょう。病院はどのようにしますか?」

 

癌の場合、どこで治療するかを妻やその友人の医療関係者に相談した結果、家から近い方が何かと便利だろうということで、

「この病院を管理運営している大学病院にお願いします。」と答えると、

「実は、もう話を通してあるんですよ。必要な書類もできています。この後、診察に行きますか?」

 

とんとん拍子に話が進み、午後からの診察を予約してもらいました。

道が混んでいなければ、家から車で15分程度の場所にあります。

 

やっぱりな、という落胆の気持ちと、病名が判明して、すっきりした気持ちと半々でしょうか。

もう後には戻れない新しい世界、私の知らない肺腺がん治療の世界に進むことになりました。

 

冒頭のAdenocarcinomaは、腺癌のこと。

Class Vは、細胞診結果のクラス分けです。

 

細胞診の結果のクラスⅠ~Ⅴと、がんの病期(病気の段階)をあらわすステージⅠ~Ⅳは全く違うものです。

 

細胞が悪性かどうかを分類するもので、パパニコロウ分類というものです。
クラスⅠは、正常細胞(異常なし) であるのに対し、
クラスⅤは、悪性と断定できる異型細胞がある というものです。
英語では、Cytology conclusive for malignancy.(細胞学的に悪性が確定的である)
ファイナルアンサーという感じです。

パパニコロウは、人名です。
ギリシャの医師で、癌研究における細胞診のパイオニアとのこと。

病気になって改めて感じます。
先人たちの業績の積み重ねに敬意をはらい、感謝します。

ちなみに、パパニコロウのフルネームは、
ゲオルギオス・ニコラオス・パパニコロウ
Georgios Nikolaos Papanikolaou
ゲオルギオスですよ。ギリシャの神様とか聖人の雰囲気ですね。

さて、お昼を食べたら大学病院へ向かいます。

つづく