以前紹介したGioTag研究の詳細を説明した解説記事が出ました。
1次治療でジオトリフ(アファチニブ)を投与し、T790M変異が発生した患者に2次治療としてタグリッソ(オシメルチニブ)を投与した場合、治療期間の合計は27.6カ月、特にアジア人の治療期間中央値はなんと46.7カ月というものです。
ジオトリフを提供している製薬会社が実施していることや、無増悪生存期間ではなく経口薬が服用でき化学療法フリーの期間である治療期間を評価していることに注意しなくてはいけません(beyond PD)。
"beyond PD"を考える上で、参考になるのは、
T790M遺伝子変異を有する耐性化がん細胞は、その他のがん細胞に比べると発育速度が遅い傾向にあるという事です。残念ながら私は他の要因で早々にジオトリフ耐性になりましたが、長くジオトリフを使えている人は、T790M遺伝子変異を生かさず殺さず大事に育ててタグリッソに繋げられる可能性が高いのでは、と思います。中央値で4年ですから、5,6年も夢ではないでしょうね。
私も1年半位頑張れば、T790M遺伝子変異がひょっこり出てくるかもしれません。それまでは、抗がん剤で他の要因を潰しておかなくてはいけません。
今は、タグリッソを初回治療で使うことが無難な選択なのでしょう。第二世代から始めた方が長く使える戦略があることを選択肢として提示されたとしても、再生検の困難さやT790M遺伝子変異縛りから選び難いでしょうね。EGFR-TKIの自由な切り替えが望まれます。
同時に、再生検は他の要因を知る上でも重要ですから、技術的進展も期待したいところです。