本日2本目の映画です。
日比谷ミッドタウンに移動。
日比谷も銀座同様、
人出が多くて賑わっています。
「夏の砂の上」
をTOHO シネマズで観ました。
この映画は長崎が舞台。
夏の暑そうな日。
自宅に戻るための長い階段を、
黙々と昇る男の姿から、
この映画は始まる。
それは一人の男性の孤独な生活を
表しているようだ。
同じくまた長い階段を
黙々と昇る姿で終わる。
男の日常は何の楽しみもなく、
する仕事もないというふうに見えた。
同じことの繰り返しの日常の中で、
ただ別れが重なり失うものが増えていく。
それが不幸だとか哀しみに溢れているとか、
寂しいとは観ていて感じない。
きっと美しい海や緑が、
そうさせてくれているのかも知れない。
ただただ淡々と繰り広げられては、
過ぎていく。
登場人物には激しい感情が
一時的に込み上げるけど…
また粛々と時は過ぎ去る。
どう捉えていいか分からない映画ほど、どのようにも捉えられる。
如何様にも考えて良いのものなんだ…
と思えるから自由だ。
でもその光景を映し出す、
ずっと遠い過去には…
多くの人が経験したあの夏の出来事への、激しい怒りや哀しみがあるのではないか?
と私はそう感じました。