ドイツは「グリーン実験」が、大失敗に終わり、電気を点け続ける為に資金を流出している。
2022年12月18日(日曜日) by:JD ハイズ

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ドイツは長年に渡り、化石燃料や原子力発電所を閉鎖し、風力や太陽光発電、そしてロシアから天然ガスや石油を大量に購入する「グリーンエネルギー」政策をとってきた。


プーチンがウクライナに侵攻し、米国がロシア産ガスや石油の輸入禁止を含む厳しい制裁措置を西側に義務付けた後、ドイツは大きなジレンマに陥った。

 

モスクワのエネルギーがなければ、国内に存在する「グリーンインフラ」は不足し、家庭や企業は勿論、好調な産業にも、電力を供給できない事が判明したのだ。

ロイターの報道によれば、

 

「ドイツは、ウクライナ戦争が」

「9ヶ月前にエネルギー危機に陥って以来」

「ほぼ5兆ドルを使い果たし」

「灯りを点し続ける為に資金を流出している」

 

のだそうだ。

 

ドイツの5兆円規模のエネルギーバズーカは十分ではないかもしれない
 

同報告書はこう続けた。

ロイターの計算によれば、価格が高騰し、主要供給国であるロシアからのガスへのアクセスを失って以来、ベルリン政府が国のエネルギーシステムを支える為に行った救済と計画の累積規模がこれである。

そして、それだけでは十分ではないかも知れない。


ドイツ経済研究所(IW)のミヒャエル・グロムリング氏はロイターに対し、

 

「この危機がどれほど深刻で」

「どれほど長く続くかは」

「エネルギー危機が」

「どう進展するかに大きく依存する」

 

と、述べ、更に次の様に付け加えた。

 

「国民経済全体が」

「大きな富の喪失に」

「直面している」と。


ロイターは、入手可能な数字によると、これまでドイツは、約4650億ドル(4400億ユーロ:凡そ630兆円)を確保しており、これは、国の電力不足を防ぎ、特に冬を迎えた今、追加のエネルギー形態を確保する為の資金の第一弾に過ぎないと思われると報じている。

 

 

全欧州の中で、抜群の経済力を誇るドイツ国民は、その指導者のお陰で、これからは、天候に翻弄される事になりそうだ。

キール世界経済研究所の副所長で、景気循環・成長研究ディレクターの、シュテファン・クース氏は、ニュースワイヤー・サービスに、次の様に語った。

 

 

 

「ドイツ経済はどうなっているのだろうか?」

「物価上昇率に目を向ければ、高熱を出している」

ドイツの現状を、殆どロシアからの化石燃料エネルギーの喪失にのみ起因するとするものが多いが、それは良く言えば不誠実、悪く言えば真っ赤な嘘である。

 

「ターボチャージャー」付き:再生可能エネルギー。IEAがまたもや自慢の種明かし

 

Forbesの報道によれば

国際エネルギー機関がまたやってくれた。

 

 

2021年5月、2050年迄に、ネットゼロという空想的な目標を達成する為に、石油、ガス、石炭への全ての投資を停止するよう求める驚くべき報告書を発表したのである。

 

今、世界が燃料、肥料、食料の価格高騰によるエネルギー危機に取り組む中、同機構は先週火曜日「再生可能エネルギー2022」に関する新しい報告書を発表した。

 

同機関のチーフであるファティ・ビロル氏「ビッグニュース」とツイートし:

 

 

「各国が自然エネルギーの」

「エネルギー安全保障上の利点を」

「活用しようとしているため」

「世界は今後5年間で」

「過去20年間の全体と」

「同量の自然エネルギーを」

「追加する事になっている」

 

と、主張している。

 

各国が自然エネルギーのエネルギー安全保障上の利点を活用しようとする中、世界は今後5年間で過去20年間と同量の自然エネルギーによる電力を追加する予定です。詳しくは、IEAの新しい市場レポートをご覧ください。

 

主要な報道機関は、

 

「世界的なエネルギー危機によって」

「再生可能エネルギーの普及が『加速』される」

 

と云う、IEAの主張を忠実に報じた。

 


IEAは、ロシアの化石燃料輸出の供給が途絶えた事で、

 

「国内で発電された自然エネルギーの」

「エネルギー安全保障上の利点が示され」

「多くの国が自然エネルギーを」

「支援する政策を強化する事に繋がった」

 

と、している。

 

報告書は、世界的な化石燃料価格の上昇が、他の燃料に対する太陽光発電や風力発電の競争力を向上させたと主張している。

しかし、これは全くの出鱈目である。

 

 

フォーブスは、グリーンエネルギーへの過度の依存と、信頼性の高い(そして安価な)化石燃料への投資不足が、ドイツやヨーロッパ全体の電力危機を招いたと指摘している。

同誌は、IEAの誤った結論は、科学的事実に基づくデータよりも、グリーンエネルギーに関するイデオロギーを採用した事に起因すると非難している。

「IEAが、発表した」

「再生可能エネルギーに関する」

「輝かしい予測は」

「物理法則から解き放たれ」

「或る議題を推進する為に」

「書かれたものの様に観得る」

 

「エネルギー経済と」

そのOECD加盟国への」

「政策的影響に関する」

「厳密な分析に専念していた」

「且つての主要な組織が」

「グリーン大義の為の擁護と」

粗悪な分析に」

「転落した事は明白である」

 

と、フォーブスの報告書は指摘している。

「IEAは」

二酸化炭素の排出と」

地球温暖化の黙示録的な予測を」

「結び付けるとされる」

偽りのモデルに固執し」

「手頃な食料、暖房(又は冷房)」

「照明、移動を必要とする」

「一般の人々に課せられる」

耐え難い財政負担には関心が無い」

 

と、報告書は続ける。

 

 

「更に悪い事に」

「IEAは、発展途上国に住む」

「世界人口の大部分に」

気候変動の偏見を」

「押し付け様としている」

 

「しかし、人々は」

「欧米の支離滅裂なイデオロギーに基く」

エネルギー政策と」

「彼らの生活への悪影響との間の点を」

結び付けつつあるのだ」