中国に、最も借金が有る、国のリスト
2022年9月2日
中国からの融資は、パリクラブ加盟国からの二国間融資や世界銀行、国際通貨基金等の国際機関からの融資に比べて、返済期間が短く、金利が高い。これは、中国に最も借金がある国のリストである。
Statista が、世界銀行のデータを分析したところ、中国の債務が多い国は主にアフリカに見られるが、中央アジア、東南アジア、太平洋地域にも見られる。
Statista のカタリーナ・ブッフホルツ氏が、以下で説明するように、中国は現在、低所得国の債務の37%を保有しており、これらの国にとって新たな好都合な貸し手となっている。
2022年には、各国が負っている二国間債務の24%に過ぎない。
その他のインフォグラフィックはStatistaで見ることができます。
「新シルクロード」構想は、世界中の港湾、鉄道、陸上インフラの開発に資金を提供するものだが、参加国は中国に深い債務を負わされている。
パキスタン(中国への対外債務は773億ドル)、アンゴラ(363億ドル)、エチオピア(79億ドル)、ケニア(74億ドル)、スリランカ(68億ドル)は、データが入手できた97カ国の内、2020年末迄に中国に対する債務が最も多くなっていた。
ジブチとアンゴラは、相対的な債務負担が最も高く、モルディブと中国への債務を積んだ鉄道路線を完成させたばかりの、ラオスがそれに続く。
中国から数十億円を借りたラオスは債務危機に直面している。
1月、世界銀行のデビッド・マルパス総裁は、幾つかの国が抱える債務のレベルを「持続不可能」とした。
パリクラブは、2000年以降に改革され、対象となる途上国の債務の殆どが免除されるまでは、低所得国の債務の大部分を保有していた。
中国の債務に、その様な手順が使えるか否かは、不明である。
中国は、2020年時点で、貧困国や中所得国に対して公式に1700億ドル以上を貸し付けており、2010年の約400億ドルから増加している。
中国:貧しい国々に持続不可能な債務を負わせているのか?
中国の融資は、パリクラブ加盟国からの二国間融資や世界銀行や国際通貨基金等の国際機関からの融資に比べて、返済期間が短く、金利も高い。
返済条件や機密性、開発目的ではなく特定のインフラ整備を目的とする点等、商業ローンに近いといえる。
これまで困難だった中国からの融資の返済が「コロナ」の発生で、かなり厳しくなっている。
『Financial Times』紙によると、2020年と2021年に、国は総額520億ドルの債務を再交渉しなければならず、これは前々年に、この運命を経験した額の3倍以上である。
中国、初の海外債務危機を迎える
その様な例として、中国の最大の債務国の一つであるスリランカは、5月にアジア諸国として20年振りに債務不履行となった。