0~2歳児クラスの1年の最後の指導です。

0歳児クラスは、ほぼ1年間私の顔を見ると泣いてばかりでしたが、

だんだん泣き止むのが早くなり、自分の身体を触ることを受け入れて

身体を任せてくれるようになりました。

子どもが、力任せに身体を動かされているのではなく、

触られることで心地良くなるというのが、身体でわかってきた

のだと思います。

巧技台フルセット

1歳児クラスは、担当の保育士さんが毎回高度な常設セットを組み、

子どもたちはいつもそれで遊び、手足を使い込んでいるせいで

今回の大きなセットでも怖がらずに、積極的に挑んでくれました。

2歳児クラスも、全体的に巧技台のフルセットに積極的に挑みました。

その中で1人の女の子が、セットのある所で、やりかけては怖くなり、やり方がわからず、すぐにやめてしまい、それ以上やりません。

多分、このまま放っておくと、達成する体験をすることなく

終わってしまいそうだったので、今が押し時だと思い、

少し強引に補助をしながら最後までやらせました。

本人は怖いと言って、逃げようとしましたが、台の上りと下りの棒を一番安心してできる安全な方法で最後までやらせました。

その後、本人はさっきまでの泣き顔から、ケロッと笑顔に変わり、

2回目からは自分1人で楽しそうにやっていました。

毎回、どの子にもいつでもプッシュするわけではありませんが、

プッシュした方がいい時があります。

それは本人がやりたい時、やろうとしている時であり、

それにもかかわらず、やり方がわからず怖さが優ってしまう時です。

そういう時、外からプッシュして助けてあげることによって、

できた時の達成感とやり方がわかる安心感で、次に進んで行けます。

ここで気を付けているのは、言葉では「できるよ！」と強く押しますが、補助する時の手は、できるだけ力を抜きソフトに保つことと、

そして、最後まで完遂させることです。

手をソフトに保つのは、本人が身体で強く抵抗した時に、

それ以上無理矢理プッシュせず、いつでもやめて戻れるように

しておくためです。

力で強引にやってしまうのは、精神的肉体的に決して良い結果には

なりません。

今回は成功例と言えます。

プッシュするべき瞬間240319