いわゆる「仕事のプロ」と呼ばれる人には、状況を鋭く的確に読むセンスがあります。
状況把握が的確であれば、自分は今、この状況でどう考え、どう行動するのがベストかという状況判断も正しく自信をもって行えます。
さらに、状況の変化にも柔軟に対応できます。
(1)状況を把握する5つのファクター
おおまかに言えば、状況とは次のことだ。
(A)空間
(B)時間
(C)もの
(D)ことがら・出来事
(E)人間
この程度の説明でも状況の意味、イメージがずっとつかみやすくなりますが、次のもっとはるかに具体的で誰にでもピンとくる説明をします。
つまり状況というのはつかみどころのないものを「7W2H1D」である、というふうにあっさり理解してしまうのです。
1)WHO(誰が)
2)WHOM(誰に、誰を、誰と)
3)WHEN(いつ)
4)WHERE(どこで)
5)WHAT(何が、何を)
6)WHY(なぜ)
7)WHICH(どちら、比較)
8)HOW(どのように)
9)HOW MUCH(いくら)
10)DO(どうする、行為)
(2)今、求められているものを知る「状況発想術」
メタ判断力仮説というものがあります。
これは「思考の最深部にメタ判断力があって、それが思考だけでなく、行動をも支配している」という仮説です。
メタ判断力、つまり、ここは考えるところか、行動するところか。
分析するかおおざっぱにいくか。
論理的にいくか感覚的にいくか。
自分の中にあるはずのこうしたメタ判断力を働かせれば、常に考えるだけ、分析するだけ、情念的に反応するだけといった画一的な態度はうまれないはずです。
そしてメタ判断(どんな判断を行うか=判断の判断)⇒状況の研究(どんな状況がありうるか)⇒状況の認識(この状況に当てはまる)⇒状況判断(こうしよう)という思考セオリーさえきちんとたどれば、あとは自然、その延長線上にすぐれた状況発想が生産されてくるのです。
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