数日前のこと
ケイトと探検だ!と張り切っていた母さんとニコ
みごとに打ち崩される。
朝起きていきなり
「今日T田くんとキャッチボールするから!」
は?昨日ススキ取りに行くっていったよね?
「そうだったっけ?」「でも~約束したし」
(な、なんだと~?あれだけせがんでおいて・・・)
じゃあ、ケイトは行かなくっても、母さん達は行くもんね、いいのね?
「いやあ・・・T田くんももしかしたらダメかもって言ってたような・・・」
(ほうら、おいて行くって言ったらこうだよ。)
いい加減な事は母さん許しません!
T田くんと約束してるならそれを優先するべし!
なのだが
そもそもT田くんと約束なんて越境行為である。
何故越境行為かというと
ケイトとニコ→→→エイちゃん兄とエイちゃん
↓ 幼なじみ ↓ 同じクラスの親友で大抵
↓ クラスは別 ↓ 毎日公園でキャッチボールをする
→→→→→→→→→→→→ T田くん(お稽古事がたくさんの多忙な2年生)
エイちゃん兄を通じて知り合う。
ニコはどつかれた事があり、天敵だと思っている。
そこまでおおげさに考える問題でもないのではあるが・・・
ケイト帰宅、
「やっぱりT田くんお稽古事があって3時まで遊べないからダメだって」
「だからみんなで出かけようよ。」(探検に心傾いている様子であったが)
そう、じゃあ母さんと探検に行こうか!なあんて優しかないんだよ。
宿題をまずやりなさいっ!
そして時間は刻々と過ぎていく・・・。
「時間なくなっちゃった・・・。公園で少し遊ぶわ。」
「エイちゃん兄誘おうっと。」
そのエイちゃん兄、この間にT田君誘ってお出かけになったそうな。
はっはっは!!
二兎を追うもの一兎も得ずなのだ。
そんなわけでススキも赤い木の実も手に入らず。
しかし図工は延長され
週末には近所の見晴らしのよい山にしばし登り
腰の弱い夫とまたまた柵を超え、ススキを手に入れ
みんなの拾い残したであろう山の坂道に落ちたどんぐりを
ニコとともに追いかけて
あまりにも小さな丸いどんぐりは坂道をどんどん転がる・・・
それをまた走って追いかける・・・
まさに、どんぐりコロコロだった。
そして週明け
得意気にススキを手にして登校するケイト。
どんぐりを追いかけた2週間。長かったなあ。
来年は早めにどんぐり村でも出かけようと心に誓う母であった。





早く乾いて~