音風景色、光彩景色と、独り言にお付き合いください。
『MALEKU』第16話
「MALEKU」第16話~攻防~
議長 : 意味不明な発言だが・・。 それは理事、 大臣としての発言かね?
理事達 : (大臣は・・・言い過ぎだ)
防衛大臣 : どちらに捉えて貰っても結構。 大統領を守る事に神経を使っている議会進行に疑問を・・・。
理事C : 大臣! 議長に失礼だぞ!
[理事達は、 異様な雰囲気に戸惑いを・・]
議長 : 確かに、 大統領とは親密な関係だが、 国家レベル,個人レベルの違いぐらいは分かっているつもりだ。
政権を守るのも副大統領の勤め。 理解して欲しい。
理事C : さすがは議長。
防衛大臣 : (言いくるめられたな・・・したたかな人物だ)
防衛大臣としてお願いしたい。
御存知の通り、 現在マレク軍は前線にて戦っております。 一部の利権によって、 かけがえのない命を無駄にしたくはありません!
議長からも大統領に・・・いや、 操る権力者に進言を!
議長 : ・・・・。
理事C : 根拠の無い話で進行を妨げている!
防衛大臣 : 妨げではありません! マレクの将来にとって大切なポイントだと言っているんです。
議長 : 言いたい事はそれだけかね? 大臣。
[・・・議場内がザワつく]
ブーハ理事 : もう十分ですわ。(^-^)
理事達 : ブーハ・・・、ブーハだ・・・。
ブーハ理事 : 議長。 防衛大臣の言う通り、 一連の報告書を確認する限り不穏な形跡があります。
どうでしょう、 ここは第三者委員会を設立し調査を行うことを提案致します。
[ブーハ理事・・・マレク連邦中心地区を統括する歴史あるブーハ家を継承する女性共和国理事。
防衛大臣とは隣接する地区の理事であり、 長年ともに経済,厚生,治安に尽力を注いできた。 趣味はマレク植物のガーデニング]
理事A,B : 賛成!(^-^)
[他の理事達もうなずいていた・・]
議長 : ブーハ理事からの提案ですが、 他の共和国理事からのご意見をお聞かせ頂きたい。
理事C : (ブーハ理事が提案するなら仕方がない・・)
一応、 委員会にて調査する必要があると・・・。 まあ、 無駄な気もす・・・
防衛大臣 : 議長! 提案に賛成です。 どうでしょうか? 皆さん。
[理事達は暗黙の了解]
議長 : 議会として 提案を了承した。
委員会のメンバーは政府で決める事になるが、 それでいいかね。
ブーハ理事 : 公正さを期すため、 政府側と理事側が推薦する人物が妥当だと思いますが。
防衛大臣 : 私もそう思います。
[物議を加持ながら、 理事会は終了した]
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次回、 第17話~「不穏」~
☆お楽しみに・・・。